こんにちは!岡山の解体工事業者、株式会社ACTIVE(アクティブ)のブログ担当です。
今回は、「アスベスト 壁」というテーマでお話しします。
この記事を通じて、アスベスト壁が持つリスクや、適切な取り扱い方法について詳しく解説しますので、家のリノベーションや解体を考えている方はぜひ最後まで読んでみてください!
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アスベスト壁がなぜ問題なのか?
アスベスト壁が問題とされる主な理由は、アスベスト繊維が人体に及ぼす健康リスクにあります。
アスベストは耐火性、耐熱性、断熱性に優れた素材として広く利用されてきましたが、その繊維が空気中に放出されると、以下のような健康問題を引き起こすリスクがあります:
- 呼吸器系の病気:
- アスベストーシス:アスベスト繊維が肺に蓄積し、肺組織が硬くなる病気です。これにより、呼吸困難を引き起こす可能性があります。
- 肺がん:アスベストの繊維を長期間吸入することは、肺がんのリスクを高めるとされています。
- 中皮腫:アスベスト曝露が直接的な原因とされる比較的まれながんで、主に胸膜や腹膜に発生します。
- 環境への影響:
- 壁材の解体やリノベーション作業中にアスベストが誤って扱われた場合、繊維が空気中に散布され、作業環境だけでなく周囲の環境にも影響を与える可能性があります。
- 法規制と対応コスト:
- 多くの国でアスベストの使用が厳しく規制されており、アスベストを含む建材の取り扱いには特別な手続きが必要です。適切な除去と廃棄は専門的な技術を要し、高額なコストがかかることがあります。
これらのリスクから、アスベスト壁材の存在は、建物の所有者や利用者、解体や改修作業を行う作業員にとって重要な安全上の懸念事項となっています。適切な管理と処理が求められるのです。
アスベストの歴史的背景と使用理由
アスベストはその耐火性、耐熱性、断熱性、および音響性の特性から、産業革命以降、広範囲にわたる用途で利用されてきました。その利用の歴史と背景について詳しく見ていきましょう。
アスベストの発見と初期の利用
アスベストは古代ギリシャ時代にすでに知られており、「消えない繊維」とも呼ばれていました。しかし、工業規模での使用は19世紀後半から20世紀にかけて急速に広まりました。特に、耐火布、断熱材、各種建材としてその価値が認められ、広範囲にわたる産業で利用されるようになりました。
20世紀のアスベスト利用の拡大
20世紀に入ると、アスベストは建築材料としての用途が特に拡大しました。耐火ドア、屋根材、フロアタイル、壁材、パイプ断熱材など、建物のあらゆる部分に使用されるようになります。第二次世界大戦中とその後の復興期には、アスベストを使用した建材の需要がさらに高まりました。
アスベストのリスクの認識と規制
1960年代に入ると、アスベスト曝露が健康問題、特にアスベストーシスや中皮腫、肺がんなどの原因であることが科学的に確認され始めました。これを受けて、多くの国でアスベストの使用を規制する法律が制定されました。1980年代から1990年代にかけては、アスベストの使用が大幅に減少し、代替材料の開発が進められました。
現代におけるアスベスト
現在、多くの先進国ではアスベストの新規使用が禁止されていますが、既存の建築物や機材に含まれるアスベストの適切な管理と除去が重要な課題となっています。特に解体やリノベーションが行われる際には、アスベストを安全に取り扱うための厳格な規制が設けられています。
アスベストの歴史を通じて、その利用の便利さと健康に対するリスクの両面が浮き彫りになっています。今日ではその危険性が広く認識され、適切な対策が求められているのです。
家庭で見つかるアスベストの種類
家庭で見つかるアスベストは、多くの場合、古い建物の建材に含まれています。
アスベストはその耐火性や断熱性のため、多種多様な製品に使用されていたため、以下のような形で見つかることが一般的です。
1. フロアタイルと接着剤
1960年代から1980年代にかけて製造されたビニールフロアタイルやその接着剤には、耐久性を高めるためにアスベストが使用されることがありました。
2. 屋根材とサイディング
耐火性が求められる屋根材や外壁材にアスベストが使われていることが多く、特に波形のアスベストセメント屋根やサイディング板に見られます。
3. インスレーション(断熱材)
特に古い家の配管やボイラー周りの断熱材には、アスベストが含まれていることがあります。これらは触れるとアスベスト繊維が空気中に放出されるため、特に注意が必要です。
4. ポップコーン天井
1970年代に人気だったスプレー式のポップコーン天井(スプラッタードライウォール)には、音響効果と断熱効果を目的としてアスベストが使用されていたことがあります。
5. 窓のコーキング材とパッキング
建物の窓周りのシーラントやコーキング材にも、アスベストが添加されることがありました。これらの材料は耐候性や密封性を高めるために使用されています。
6. 暖房器具
古い暖房器具やその部品、例えば石綿紙や断熱パッドにもアスベストが使用されていることがあります。
これらのアスベスト含有材料は、その性質上、壊れたり、摩耗したり、改修作業中に扱われたりするときに、健康に有害な繊維を空気中に放出する可能性があります。そのため、これらの材料を扱う際には、適切な安全対策を講じることが非常に重要です。
アスベストによる病気の事例
アスベストによる健康被害の事例は、世界中で報告されており、これらの病気は労働者やその家族、さらには一般住民にまで影響を及ぼしています。
以下に、アスベスト曝露によって引き起こされる代表的な病気の事例をいくつか紹介します。
アスベストーシス
アスベストーシスは、アスベスト繊維が長期間にわたり肺に蓄積することによって引き起こされる肺の疾患です。一例として、建築業での長年の労働者が、退職後に進行性の呼吸困難を訴えて診断されるケースがあります。この病気は進行性であり、完全な治癒は非常に困難です。
肺がん
アスベスト曝露と関連した肺がんの事例として、船舶の修理や造船業で働いていた労働者が後年に肺がんで亡くなるケースが報告されています。これらの労働環境では、適切な保護措置が取られていない状態でアスベストに晒されることが多いです。
中皮腫
中皮腫はアスベスト曝露により最も頻繁に引き起こされる癌の一つで、特に胸膜や腹膜に発生します。ある事例では、断熱材を扱っていた労働者が数十年後に中皮腫と診断され、病気の進行が速く、治療が困難であるため予後が悪い状況でした。
家族や近隣住民への影響
アスベストによる健康リスクは、直接的にアスベストを取り扱う労働者だけでなく、その家族や近隣住民にも及ぶことがあります。服や体に付着したアスベスト繊維が家庭に持ち込まれることで、家族も同様の健康リスクに晒される事例が知られています。また、アスベストを含む建材が破損したり工事中に誤って扱われたりすることで、繊維が周辺の空気中に拡散し、地域社会の健康を害する可能性もあります。
これらの事例は、アスベスト曝露の深刻な健康リスクを示しており、アスベストを含む材料の安全な管理と取り扱いの重要性を強調しています。アスベスト曝露を防ぐためには、適切な保護措置と規制の遵守が必要です。
安全なアスベスト壁の除去方法
1. 専門業者の利用
- アスベストの除去は訓練された専門業者によって行うべきです。これらの業者は適切な許可と知識を持っており、法的な要件に従って作業を行います。
2. 事前の準備
- 作業エリアを密閉して、アスベスト繊維が周囲の環境に漏れ出さないようにします。
- 密閉されたエリア内で空気圧を負圧に保ち、空気が外部に流出しないようにすることで、アスベスト繊維の拡散を防ぎます。
- 作業エリアの入口にはシャワーと更衣室を設置し、作業員が作業区域を離れる際にはアスベストの繊維を取り除くことができるようにします。
3. 適切な保護具の着用
- 高品質の防塵マスク(P2またはP3フィルターを備えたレスピレーター)を着用します。
- 使い捨ての防護服を着用し、手袋、ゴーグル、帽子なども利用して露出を防ぎます。
4. アスベストの湿潤
- アスベストを取り除く前に、繊維が空気中に飛散するのを防ぐために水や湿潤剤で十分に濡らします。
5. 慎重な除去
- アスベスト材料を可能な限り一塊で取り除き、破壊や粉砕を避けることが重要です。繊維が空気中に散布されるのを防ぐために、工具の使用は慎重に行います。
6. 廃棄物の管理
- 除去したアスベスト材料は密封可能な容器に入れ、適切にラベル付けを行います。そして、指定された廃棄場所まで安全に運び、法的な規定に従って処分します。
7. 作業後の清掃
- 使用した防護服や工具もアスベストの廃棄物と同様に適切に処理します。作業エリアはHEPAフィルターを備えた真空掃除機で清掃し、その後湿式清掃を行います。
8. 最終的な空気監視
- 除去作業が完了した後、専門の環境監視を行い、空気中のアスベスト繊維が安全なレベルにあることを確認します。
これらの手順によって、アスベストの安全な除去が確保され、作業員や周囲の人々の健康が守られます。
まとめ
アスベストは過去に広く使用された素材であり、その耐火性や断熱性などの特性から多くの建築材料に含まれています。しかし、アスベストの健康に対するリスクが認識されるにつれ、その安全な管理と除去が重要な課題となっています。
この記事で紹介したアスベスト壁の危険性や安全な除去方法について理解を深めることができたでしょうか。
岡山で解体工事・建替・相続を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!
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