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アスベストを含む聚楽壁のリスクと安全な解体方法【鳥取】

鳥取・米子・倉吉のみなさん、こんにちは!
解体工事のACTIVEのコラム担当です!  

古い建物を解体するときに最も注意しなければならない問題の一つが『アスベスト』です。  
特に日本の伝統的な建材である聚楽壁にアスベストが含まれている可能性があることをご存知ですか?  

この記事では、聚楽壁とアスベスト問題の基本情報から、安全な解体工事を行うための手順や対策を分かりやすく解説します。この記事を読むことで、聚楽壁の解体やアスベスト除去に関する不安を解消し、安心して次のステップに進むためのヒントが得られます。
安全でスムーズな工事を目指している方は、ぜひ参考にしてくださいね!

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聚楽壁とは何か?

聚楽壁は、日本の伝統的な建材であり、特に古い家屋や寺院などで使用されています。
この建材は、砂や粘土石灰、そして天然繊維が主成分です。
また、優れた調湿性能や美しい質感が特徴です。

聚楽壁は、歴史的価値が高い一方で、過去にはアスベストを含んでいた可能性があります。
そのため、古い建物の解体やリノベーションの際には注意が必要です。
聚楽壁の特性や歴史を十分に理解した上で、安全な解体工事を計画することが重要です。

アスベストとは?その基本特性と健康リスク

アスベストを含む聚楽壁のリスク1

アスベストは、耐熱性や耐久性が非常に高い天然の鉱物繊維です。
過去には、その優れた特性から建材や断熱材、摩擦材料などに広く使用されていました。

しかし、20世紀後半に入ってから、アスベストが健康に重大なリスクをもたらすことが明らかになりました。アスベストを吸入すると、肺癌中皮腫アスベスト肺などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。

現在では、アスベストの使用は多くの国で厳しく規制されています。
また、日本においても多数の法令が存在します。労働安全衛生法や石綿障害予防規則などの法令によって、アスベストの取り扱いや除去に関するガイドラインが詳細に定められています。

アスベストの安全な除去と処理には、専門の知識と技術が必要です。
解体工事を行う際には、必ず専門業者に依頼し、最新の法令やガイドラインを遵守することが重要です。適切な処理によって、健康リスクを低減し、環境保護にも貢献することができます。

アスベストの歴史と使用例

アスベストは古代から使用されてきました。
そして、その歴史は特に19世紀末から20世紀中頃にかけて大きく成長しました。
建材や断熱材として広く利用されたため、多くの住宅や公共建物に使用されました。
日本でも、1960年代から1990年代にかけて、聚楽壁屋根材パイプ絶縁などにアスベストが多用されました。

しかし、1970年代にはアスベストの健康リスクが認識され始めました。
その後、1980年代以降、多くの国で使用が禁止されるようになりました。
日本では2006年全てのアスベスト使用が禁止されました。
現在でも、古い建物にはアスベストが残っている可能性があり、適切な除去が重要です。

アスベストがもたらす健康リスク

アスベストは、吸い込むと深刻な健康リスクをもたらします。
まず、肺がんのリスクを高めることが知られています。
次に、中皮腫という非常に治療が困難な癌が発生する可能性があります。
さらに、アスベスト線維が肺に蓄積することで、肺の働きを妨げるアスベスト肺という病気も引き起こします。健康リスクを避けるためには、適切なアスベスト除去と安全対策が欠かせません。

聚楽壁にアスベストが含まれているか確認する方法

聚楽壁にアスベストが含まれているかどうかを確認する方法は、まず専門的なアスベスト検査を依頼することです。信頼性のある業者に依頼することで、正確な結果を得ることができます。

検査には作業現場からサンプルを採取し、専門のラボで分析を行う方法が一般的です。
検査方法には一般的に顕微鏡分析などがあります。
これらの方法でアスベストの有無を確認し、健康リスクを把握することができます。

また、自治体や専門機関が提供するガイドラインを参照することも重要です。
検査結果をもとに適切な安全対策を講じましょう。

アスベスト除去に関わる日本の主要な法令とガイドライン

アスベスト除去に関する法令とガイドラインは、健康リスクを低減するために策定されています。
厚生労働省の労働安全衛生法石綿障害予防規則大気汚染防止法(環境省)、および建築基準法(国土交通省)が主な関連法です。これらの法令は、アスベストの取り扱いや処分に関する厳格な基準を設け、安全な解体工事を実現するための手続きを詳細に規定しています。
法令遵守は、住民や作業者の健康を守り、環境保護にも寄与します。
具体的な対応方法や手続きについては各法令を確認し、専門家の指導を受けることが重要です。

アスベストを含む聚楽壁のリスク2

労働安全衛生法(厚生労働省)

労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を確保し、快適な職場環境を形成することを目的として制定されています。アスベストを含む建材の取り扱いについて、厳格な基準を設けています。
この法律に基づき、作業者は適切な保護具を着用し、作業中の粉じん飛散を防ぐ対策が必要です。
違反があった場合、重大な罰則が科されることもあります。
法令を遵守することで、労働者の健康リスクを最小限に抑えることができます。

石綿障害予防規則(厚生労働省)

石綿障害予防規則は、アスベストの取り扱い除去作業における安全対策を規定しています。
この規則は、労働者の健康を守るために制定されており、使用者に対する具体的な義務を定めています。具体的には、アスベストの飛散防止や作業区域の封じ込め、労働者の保護具の使用が義務付けられています。また、定期的な健康診断の実施が求められています。

大気汚染防止法(環境省)

大気汚染防止法(環境省)は、アスベスト除去において非常に重要な法令です。
この法律は、施工中に発生するアスベスト粉じんが大気中に拡散しないよう規制しています。
具体的には、事前のアスベスト使用調査の実施や、適切な養生・飛散防止措置を義務付けています。
また、除去作業後には適切な届出が必要です。
法令遵守により、作業者や周辺住民の健康と環境を守ることが目的です。

建築基準法(国土交通省)

建築基準法は、建物の構造、安全性、衛生の基準を定めた法律です。
この法律の適用範囲には、増改築時のアスベスト含有建材の適切な使用と除去も含まれます。
具体的には、アスベストを含む建材の使用に関して規制が設けられています。
特に吹付けアスベストとアスベスト含有吹付けロックウールの使用が禁止されています。
(含有率が0.1%を超えるもの)
これによって、建築基準法に基づき、10平米を超える建築物の解体には県知事への届け出が義務付けられています。

アスベスト含有聚楽壁の解体工事方法

アスベスト含有聚楽壁の解体工事を安全に進めるためには、いくつかの方法があります。
まず、剥離剤を使用して聚楽壁を剥がす方法があります。この方法は、適切な工法や養生などの措置を選択することでアスベスト繊維の飛散を最小限に抑えられます。

次に、高圧水を用いる方法も有効です。
この方法では高圧の水で壁を削り、繊維が空気中に飛散しないようにします。

さらに、電動工具を使用した工法もありますが、この場合は特に粉塵対策が重要です。
工事現場は密閉された空間にし、適切な防塵マスクと換気システムを使用する必要があります。

そして、隔離養生と湿潤化を組み合わせた方法も有効です。
この方法では、工事区域全体を隔離し、水で湿潤化することで繊維の飛散を防ぎます。

各方法のメリットとデメリットを理解し、安全対策を徹底することで、健康リスクを最小限に抑えることができます。

アスベストを含む聚楽壁のリスク3

剥離剤を用いた除去工法

剥離剤を用いた除去工法は、聚楽壁の仕上塗材層を軟化させて除去するための方法です。
この工法では、専用の剥離剤を使用して聚楽壁の表面を柔らかくし、仕上塗材を剥がします。
剥離剤の使用は、アスベストの飛散を最小限に抑えるために効果的である場合もあります。
しかし、無機系材料が結合剤となっている仕上げ材の場合には効果が期待できないことがあります。
具体例として、特定の剥離剤を塗布後、一定時間経過させてから手作業で剥がす手順もあります。
剥離剤の効果を最大限に引き出すためには、法令遵守と適切な安全対策が必須です。

高圧水を用いる工法

高圧水を用いる工法は、聚楽壁の解体工事におけるアスベスト除去の一つの方法です。
効果的な除去のために、超高圧水を使用します。
そして、湿潤、はくり、吸引を同時に行い、アスベストを除去します。
この工法は粉塵の発生を抑え、安全対策がしっかりと講じられます。これによって、住民や作業者の健康リスクを低減することができます。

ただし、ポンプの稼働音や超高圧水の噴出時に音が発生します。
そのため、音による健康リスクについても考慮する必要があります。
また、水の使用量が多くなるため、周囲の建物や環境への影響に注意が必要です。
具体的な施工事例として、老朽化した空き家の聚楽壁解体工事で高圧水を用いる工法が活用されることがあります。

電動工具を使用する工法

電動工具を用いた工法は、かなり迅速に進行するため、内装解体工事において効率的な選択肢です。
具体的には、電動ドリルグラインダーを用いてアスベスト含有聚楽壁を安全に取り外します。
この際、電動工具から発生する粉塵を最小限に抑えるために、湿潤化技術を併用することが重要です。
また、適切な個人防護具(PPE)の着用と、作業区域の隔離養生が不可欠です。
労働安全衛生法や石綿障害予防規則に従った厳密な作業管理が求められます。

隔離養生と湿潤化による除去工法

隔離養生と湿潤化による除去工法は、聚楽壁のアスベスト除去において非常に効果的な方法です。
まず、解体作業区域を隔離し、養生シートで囲うことにより、アスベストの飛散を防ぎます。
そして、湿潤化により、アスベスト繊維が軽減され、飛散リスクがさらに低下します。
具体的には、解体作業前に対象箇所に水を十分に含ませ、作業中の粉じんを抑えます。
この方法は、安全対策として法令遵守が求められる現場でも多く採用されています。
これによって、住民や作業者の健康リスクを極小化します。

失敗しない解体業者の選択と注意ポイント

解体業者を選定する際は、まずアスベスト除去の経験が豊富かどうかを確認しましょう。
これは安全対策が重要であり、法令遵守や健康リスクを低減するためです。
具体的には、過去の施工事例や顧客の評価に加えて、下記の事項もチェックします。

・許可や登録の保有
・工事保険の加入
・合法的な工事の実施
・見積書や契約書の発行
・適切な支払い条件の提示
・担当者の表情や態度
・所在地の明確さ

費用についても見積もりを複数の業者から取り、公正な比較を行いましょう。
最後に、労働安全衛生法や石綿障害予防規則に精通しているかどうかも確認が必要です。

アスベスト除去後の維持管理方法

アスベスト除去後の維持管理は、安全で健康リスクを最小限に抑えるために重要です。
まず、除去した箇所を定期的に点検し、再発や残留物がないか確認してください。
定期点検は年に一回以上行うことが推奨されます。
次に、環境を清潔に保つために、適切な掃除方法を採用し、アスベストの微細な繊維が再び空気中に飛散しないように湿式掃除を実施しましょう。
また、除去を依頼した専門業者のアフターフォローサービスを活用しましょう。
必要に応じてメンテナンスを依頼することも効果的です。
最後に、法令遵守を怠らず、最新のガイドラインや規制に従うことで、継続的に安全を確保することができます。

アスベスト除去と環境保護

アスベスト除去は健康リスクの低減だけでなく、環境保護にも大きく寄与します。
法令遵守の重要性を理解し、安全対策を徹底することで、周囲の環境を守ることができます。
例えば、除去作業中に飛散するアスベスト粉塵は、大気汚染の一因となります。
湿潤化や隔離養生などの施工方法を採用することで、この粉塵の飛散を防ぎます。
さらに、正しい廃棄物処理方法を遵守することで、土壌や水質汚染の予防が可能です。

まとめ:安全な解体工事を実現するために

聚楽壁の解体工事において、安全を確保するためには周到な準備と適切な対策が不可欠です。
アスベストの除去には、法令遵守や健康リスク低減、環境保護の観点から徹底した管理が求められます。特に、労働安全衛生法や石綿障害予防規則、大気汚染防止法に従った施工が不可欠です。
これらの法令を遵守することで、作業者や周辺住民の安全を守り、安心して建物の解体やリノベーションを進めることができます。
また、解体業者の選定においても経験や実績、適切な資格の有無を確認することで、質の高い施工を実現できます。
アスベスト含有聚楽壁の解体工事は、正確な情報と適切な対策を講じることで、健康リスクを最小限に抑え、安全かつ円滑に進めることが可能です。

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Writer この記事を書いた人

菊池 哲也 株式会社ACTIVEの代表取締役

岡山県生まれ、岡山在住。解体工事は年間300件以上、アスベスト調査除去も行う解体工事のプロフェッショナルです。創業から30年以上培ってきた豊富な知識と経験で、迅速かつ安心安全でクオリティの高い施工を行っています。岡山で解体工事のことならお気軽にご相談ください。

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