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小学校でアスベストが見つかったら?子どもを守るための対応

「小学校でアスベストが検出された」というニュースをよく耳にしませんか?

山口・下関・宇部・周南・岩国・防府のみなさん、こんにちは!
解体工事のACTIVE(アクティブ)のコラム担当です!  

子どもたちが過ごす環境で、このような問題が発生すると、不安を感じる親御さんも多いことでしょう。本記事では、アスベストとは何か小学校での具体的な検出事例、そして検出された場合にどのように対応すべきかについて詳しく解説します。また、アスベスト問題に関連する法律や規制についても触れています。この記事を読むことで、アスベストに関する正しい知識と対策がわかり、不安が軽減されるはずです。

解体工事を検討している方や安全で健康な環境づくりに関心のある方は、ぜひ最後まで読んでみてください!

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アスベストとは何か

アスベスト(石綿)は、天然に存在する鉱物繊維で、高い耐久性耐熱性耐薬品性を持ちます。
そのため、過去にはさまざまな工業製品や建材に広く使用されていました。
特に日本では、1970年代から1990年代にかけて建築された建物で、断熱材吸音材耐火材などとして多用されてきました。学校施設も例外ではありません。

アスベストの特徴

  1. 耐熱性が高い
    約1000℃以上の高温にも耐えられるため、断熱材や防火材として優れた性能を発揮します。
  2. 繊維が細かく強度が高い
    極めて細い繊維構造を持ち、曲げたり引っ張ったりしても容易に破損しません。
  3. 安価で加工しやすい
    大量生産が可能で、建築資材として低コストで利用できました。
    そのため、世界中で広く使用されました。

アスベストが危険とされる理由

固体の状態ではアスベスト自体は安全とされています。
しかし、劣化や破損によって繊維が空気中に飛散すると、大きな健康リスクを引き起こします。
繊維は極めて細かく、吸い込むと人体に以下のような影響を与えることがあります。

  1. 中皮腫
    肺や胸膜に悪性腫瘍が発生する病気で、アスベストが主な原因です。
  2. 肺がん
    アスベスト繊維を長期間吸い込むことで肺がんのリスクが高まります。
  3. アスベスト肺(石綿肺)
    吸い込んだ繊維が肺組織に蓄積し、炎症や線維化を引き起こす病気です。

これらの疾患は発症までに10〜40年という長い潜伏期間があります。
そのため、過去に曝露した場合でも現在発症リスクが高まっている可能性があります。

アスベスト使用の背景

過去にはその優れた性能から「夢の素材」と呼ばれていたアスベスト。
しかし、健康被害が確認されるにつれて、日本を含む多くの国で使用が制限され、現在では完全に禁止されています。日本では2006年に法律でアスベストの製造・使用が禁止され、過去に使用された建物が多く残っています。そのため、解体工事やリフォーム時に注意が必要です。

アスベストは、正しい知識と管理があればリスクを最小限に抑えられます。
ただし、無防備な対応は大きな健康被害をもたらす可能性があります。
そのため、専門業者による調査と対応が不可欠です。

小学校でのアスベスト検出事例

近年、日本各地の小学校でアスベストが検出される事例が報告されています。
次に主な事例を紹介します。

小学校でアスベストが見つかったら?子どもを守るための対応ガイド1

福岡県行橋市仲津小学校

2024年11月、仲津小学校の体育館天井の吸音材からアスベストが検出されました。
さらに、館内の空気中からもアスベストの飛散が確認されました。
これによって、児童らが吸入していた可能性が指摘されています。
市教育委員会は保護者からの説明会開催の要望を拒否し、除去工事を開始しました。

神奈川県鎌倉市の小中学校

2024年10月、鎌倉市内の小中学校4校で、廊下や天井に使用されていた吹付材からアスベストが検出されました。特に、小学校の2校では、室内空気中からもアスベストが検出され、児童らが吸入していた可能性があります。これらの吹付材は約20年間見落とされていたと報告されています。

大阪府堺市の小学校

2021年7月、堺市の市立小学校4校の体育館3階天井裏の吹き付け材からアスベストが検出されました。
特に、日置荘小学校と八田荘小学校では、天井板の一部が2015年から2016年頃に欠損・破損し、吹き付けアスベストが露出していたことが確認されています。

これらの事例は、学校施設におけるアスベスト管理の重要性を再認識させるものです。
特に、建築年代が古い施設では、定期的な点検と適切な対策が求められます。

小学校でアスベストが検出された場合の対応ガイド

小学校や公共施設でアスベストが検出された場合、子どもたちや教職員の安全を守るため、迅速かつ適切な対応が必要です。次に、山口県内の小学校でアスベストが検出された場合、どのような対応が必要か、具体的に解説します。

小学校でアスベストが見つかったら?子どもを守るための対応ガイド2

学校や自治体が取るべき対応

1. 専門業者による詳細調査

  • 目的:アスベストの種類、含有量、飛散状況を特定するため。
  • 方法:専門業者による試料採取や空気中の繊維濃度測定を実施。
  • 結果確認:調査結果を保護者や教職員に共有し、リスクを周知。

2. アスベスト除去作業

  • 施工基準:アスベストの取り扱いには「特定粉じん作業」として厳しい基準が設けられています。
         これによって、専門業者が防塵対策や隔離作業を行います。
  • 安全管理:除去作業中は該当エリアを立ち入り禁止にし、周辺住民への影響も最小限に抑えるよう配慮。


3. 保護者や関係者への説明会

  • 透明性の確保:調査結果、除去計画、安全対策について詳しく説明。
  • 疑問解消:保護者からの質問や懸念を丁寧に解消する場を設けます。


4. アフターモニタリング

  • 空気質の再測定:除去作業後も空気中のアスベスト濃度を測定し、飛散がないことを確認。
  • 報告書作成:測定結果を文書化し、保護者や関係者に共有。

保護者が取るべき対応

1. 子どもの健康観察

  • 症状確認:せき、息切れ、呼吸困難などがないか注意深く観察。
  • 医師の診察:異変を感じた場合は、小児科や呼吸器科で相談。


2. 学校への情報確認

  • 状況確認:調査結果や除去作業の進捗状況を学校に問い合わせる。
  • 協力要請:説明会や定期的な報告会の開催を求め、情報共有を積極的に行う。


3. 家庭内の環境管理

  • 空気清浄機の使用:微細な粒子を除去できる空気清浄機を活用。
  • 換気の徹底:日常的に室内の空気を入れ替え、空気質を保つ。


4. アスベストに関する知識を深める

  • 資料の活用:自治体や専門機関が提供する情報を学び、正しい理解を深める。
  • 子どもへの教育:子どもに対しても、必要に応じて安全対策を教える。

除去作業後のフォローアップ

  • 安心環境の確認:除去作業後の学校施設において、全ての飛散リスクが取り除かれたことを確認する。
  • 定期的な点検の実施:古い施設では、アスベストの再発リスクを考慮し、長期的なモニタリングが重要です。

迅速で適切な対応は、アスベスト問題の早期解決と子どもたちの健康を守るための第一歩です。
学校と家庭が協力し、安全で快適な環境を作り上げましょう。
アスベスト調査や除去について詳しく知りたい方は、こちらのページをご覧ください。

子どもの健康を守るために家庭でできること

  1. 室内の空気管理
    換気を徹底し、空気清浄機を活用することで飛散した微細繊維を吸い込むリスクを軽減できます。
  2. 定期的な健康診断
    医師にアスベストへの曝露の可能性を伝え、特に呼吸器系の検査を依頼します。
  3. 安心できる環境作り
    学校側と連携し、子どもが安全に学べる環境を維持しましょう。

アスベストに関する法律や規制について

アスベスト(石綿)は、その有害性から日本国内で厳格な規制が設けられています。
特に、建築物の解体や改修においては、労働者や周辺住民の健康を守るため、関連法令の遵守が不可欠です。さらに、解体工事では「特定粉じん作業」として厳格な管理が求められています。適切な許可を持つ業者のみが作業を行えます。最後に、主要な法律や規制を解説します。

小学校でアスベストが見つかったら?子どもを守るための対応ガイド3

1. 労働安全衛生法および石綿障害予防規則

労働安全衛生法は、労働者の安全と健康を確保するための基本法です。
これに基づいて「石綿障害予防規則」が制定されています。
この規則では、アスベストに関する具体的な取り扱い基準が定められています。

  • 事前調査の義務化
    建築物の解体や改修を行う際には、事前にアスベストの有無を調査し、その結果を記録・報告することが義務付けられています。
  • 作業基準の設定
    アスベスト含有建材の除去作業においては、適切な防護具の使用や作業区域の隔離など、具体的な作業基準が定められています。
  • 作業主任者の選任
    アスベスト除去作業を行う場合、専門的な知識を持つ作業主任者を選任し、作業の安全管理を徹底することが求められます。

2. 大気汚染防止法

大気汚染防止法は、大気中への有害物質の排出を規制する法律です。
また、アスベストの飛散防止もその対象となっています。

  • 届出義務:アスベスト含有建材を使用した建築物の解体や改修を行う場合、事前に都道府県知事への届出が必要です。
  • 飛散防止措置:作業中のアスベスト飛散を防止するため、湿潤化や囲い込みなどの措置を講じることが義務付けられています。

3. 廃棄物処理法

廃棄物処理法は、廃棄物の適正な処理を目的とした法律です。
また、アスベスト廃棄物の処理方法についても規定しています。

  • 特別管理産業廃棄物としての扱い
    アスベスト廃棄物は「特別管理産業廃棄物」として分類され、厳格な管理と処理が求められます。
  • 適切な処理施設での処分
    アスベスト廃棄物は、専用の処理施設で適切に処分する必要があります。

これらの法律や規制は、アスベストによる健康被害を防ぐために制定されています。
特に、建築物の解体や改修を行う際には、これらの法令を遵守し、適切な対策を講じることが重要です。また、一般の方々も、アスベストに関する正しい知識を持ち、適切な対応を心掛けることが求められます。

まとめ

小学校でのアスベスト検出は、子どもたちの健康と安全に直結する重大な問題です。本記事では、アスベストの基本情報や学校での検出事例、そして適切な対応策についてご紹介しました。アスベストのリスクを正しく理解し、学校や家庭での対策を講じることで、子どもたちが安心して学べる環境を守ることができます。山口・下関・宇部・周南・岩国・防府で解体工事・建替・相続を検討している方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!

株式会社ACTIVE(アクティブ)では、山口・下関・宇部・周南・岩国・防府でお客様にピッタリの解体工事を提案しています。

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Writer この記事を書いた人

菊池 哲也 株式会社ACTIVEの代表取締役

岡山県生まれ、岡山在住。解体工事は年間300件以上、アスベスト調査除去も行う解体工事のプロフェッショナルです。創業から30年以上培ってきた豊富な知識と経験で、迅速かつ安心安全でクオリティの高い施工を行っています。岡山で解体工事のことならお気軽にご相談ください。

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