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駐車場をアスファルト舗装する際の費用相場は?内訳やメリット・デメリットを解説

駐車場の建設を考えていると「駐車場のアスファルト舗装の費用はどのくらい?」「アスファルト舗装のメリットとデメリットは?」と疑問が浮かぶこともあるでしょう。この記事では、駐車場のアスファルト舗装に必要な費用や、その内訳、メリットとデメリットなどを解説しています。駐車場を作る際の参考にしてください。

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アスファルト舗装をする費用相場

アスファルト舗装の費用相場は、一般的に3,000〜8,000円/㎡です。場所や土壌の状態によって多少の変動はあるものの、平均5,000円は必要と考えておくとよいでしょう。アスファルト舗装の費用には「土のすき取り」「路盤調整工事」「基層・表層づくり」などの費用が含まれています。ここでは、アスファルト舗装費用の内訳を見ていきます。

土のすき取り作業費

まずは、土のすき取り作業を行い、舗装の下地となる路床を作ります。すき取り作業の費用は約500〜1,000円/㎡で、さらに仕上げ作業に350〜500円/㎡かかることが多いです。場合によってはすき取り作業が必要ないこともあるため、現場の状況を見て判断してもらいましょう。

路盤調整工事費

路盤は、大きく分けて「上層路盤」と「下層路盤」があります。特に下層路盤は、地盤の下がりを防ぐために、ある程度の密度になるまで締め固めなければなりません。路盤調整工事の費用は、約900〜1,500円/㎡が相場です。

基層・表層づくり作業費

路盤が固まったら、基層・表層づくりを行います。路盤の上にアスファルト合材を敷き詰めて締め固める作業で、費用は3,500~4,000円/㎡前後です。機械を使用するか、人力で行うかによっても多少費用が前後することがあります。

その他諸経費

その他にも、アスファルト舗装に付随する作業に費用が発生するケースがあります。例えば、重機の回送費(約5万円)や、すきとった土の処分費(1,000〜2,000円/㎡)、交通誘導員による現場管理費(1万8千円/1人1日)などが挙げられます。見積もりの値段には、これらの諸経費が約10%ほど上乗せされていることが多いです。

アスファルト舗装の駐車場を作る費用相場

上記で解説した費用は、アスファルト舗装のみをする場合の単価です。駐車場を作る際には、この単価を基準に、設備の設置費などが必要です。駐車場の規模によって違いがありますが、ここでは一般的なアスファルト舗装の駐車場を作る際の費用相場を解説します。

ライン引き・区画番号の記載費

まず、駐車場に車両の区画を分けるラインを引き、区画番号を記載する必要があります。ライン引きの費用は、5,000円/1区画が目安です。区画番号の記載費は、1,000円/台と考えておきましょう。

車止めの設置費

車を停車させるための車止めは、一台につき2つ必要です。費用目安は5,000円〜/台となっています。

歩道の切り下げ施工費

場所によっては、自動車が乗り入れられるように縁石を低くするなど、歩道の切り下げ施工が必要なことがあります。その場合は、切り下げ施工費として30〜50万円が必要です。

精算機の設置費

時間貸しの駐車場など、精算機の設置が必要な場合は、設置費に約40万円〜50万円/台がかかります。

駐車場ゲートの設置費

駐車場の出入口にゲートを設置する場合、設置費に約30万円が必要です。チェーンなどの簡易的なものにするか、自動で動くものかによっても費用が変わってきます。

ロック板の設置費

正確な駐車料金の精算のために必要なロック板は、設置に10万円前後/台がかかります。

看板や照明の設置費

駐車料金を記載した看板や、夜間でも目立つ照明の設置は、約15万〜20万円の費用が必要です。

アスファルト舗装の駐車場を作る費用例

では、上記の費用を含めて100㎡(車4台分)のアスファルト舗装の駐車場を作る際の費用例を見ていきましょう。まずは、1㎡あたりのアスファルト舗装費用を計算します。ここでは、路床の仕上げ費用、路盤費用、アスファルト舗装費用などを合わせて4750円/㎡とします。

これを元に、以下のような計算をします。

・アスファルト舗装費用 4,750円×100㎡=47万5千円

・車止め設置費 5,000円×8台(1台につき2台)=4万円

・重機回送費 5万円

47万5千円+4万円+5万円=約56万円

ここに、諸経費が10%(5万6千円)上乗せされると考えると、合計額は61万6千円となります。

アスファルトとコンクリートの違い

アスファルト舗装とコンクリート舗装どちらにしようか迷っているという方もいるでしょう。アスファルトは、見た目が黒くゴツゴツした印象です。熱に弱く表面温度が高くなりやすいですが、施工後、半日程度で駐車場として使用できます。反対に、コンクリートの見た目はグレーでツルツルした印象です。劣化の心配はほとんどありませんが、施工後一週間は使用できません。施工費用は、アスファルトよりもコンクリートの方が高額です。

アスファルト舗装の費用に幅がある理由

アスファルト舗装は、地盤や土壌の状況、施工を行う地域、アスファルトの種類によって費用に幅があります。ここでは、それぞれどのような場合に費用が高くなりやすいのかを、詳しく解説していきます。

地盤や土壌の状況

アスファルト舗装では、アスファルトの厚み5cmよりも15〜20cm下の土壌を整えなければなりません。しかし、地盤が緩んでいて地盤改良が必要な場合や、石やゴミが詰まっている場合は、別途費用がかかってしまいます。まずは、地盤や土壌の状況を確認してもらい、見積もりを出してもらいましょう。

施工を行う地域

施工を行う場所が、重機が入りにくい狭い場所の場合や、交通量が多く交通整備員を派遣しなければならない場合、追加で費用がかかることがあります。思っていた費用よりも高くなってしまった、というケースもあるでしょう。見積もりの際、実際に現場の様子を見てもらうことが大切です。

アスファルトの種類

アスファルトには、一般的なアスファルトや、それよりも安価なもの、透水性のあるアスファルトなど様々な種類があります。どのアスファルトを使用するかによって、かかる費用は大きく変わります。どのアスファルトが一番適しているかは、施工業者にアドバイスをもらいましょう。

アスファルト舗装のメリット・デメリット

アスファルト舗装には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。メリットとデメリットの両方を知り、納得して舗装を行いましょう。

メリット

まずは、アスファルト舗装のメリットから見ていきます。アスファルト舗装は、コンクリート舗装よりも費用が安く、工期が短いのが特徴です。また、排水性が高く雨の日でも安心です。それぞれのメリットを詳しく紹介します。

費用が安く済む

アスファルト舗装費用は、3,000〜8,000円/㎡と安く、広い駐車場を作りたいときには魅力的です。なるべくコストをかけたくないと考えている方には、おすすめの舗装方法です。

工期が短い

アスファルト舗装は、施工が終わってから半日〜1日程度で使用可能です。スケジュールに余裕がない方、なるべく早く駐車場を利用したい方は、アスファルト舗装を検討してみてもよいかもしれません。

排水性が高い

アスファルトには排水性が高いものもあり、それらを使用した「排水性アスファルト舗装」や「透水性舗装」を施すことも可能です。雨の日でも安全に車を出し入れでき、水溜まりができるのを防いでくれます。

静音性が高い

アスファルトは表面に継ぎ目がないため、静音性が高いです。地域的に騒音を抑えたい場合は、アスファルトの使用を検討してみましょう。

デメリット

アスファルトのデメリットは、主に耐久性の低さと、メンテナンスが必要な点にあります。それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。

耐久性が低い

アスファルト舗装に使われる「アスファルト合材」は、柔らかいのが特徴です。その分、ひび割れが起こりやすく、耐用年数も約10年と短いです。大型車両を停める予定がある場合は、注意しましょう。

夏場に熱くなる

アスファルトは熱に弱く、夏場になると表面温度が高くなりやすいです。高温状態が続くと劣化につながる恐れもあるため、屋根をつけるなど、直射日光が当たらないように工夫が必要です。

定期的なメンテナンスが必要

コンクリート舗装は、耐久性が低く熱に弱いことから、定期的なメンテナンスが必要です。その都度メンテナンス費用がかかってしまうことを頭に入れておきましょう。

コンクリート舗装のメリット・デメリット

アスファルトのメリット・デメリットが分かったところで、コンクリート舗装のメリット・デメリットを見ていきます。アスファルトと見比べながら、どちらの舗装方法が適しているか検討しましょう。

メリット

コンクリートのメリットは、主に耐久性の高さと熱への強さが挙げられます。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

耐久性が高い

コンクリートはアスファルトよりも頑丈で、ひび割れなどもしにくいです。耐用年数は20年とアスファルトの倍の年数で、メンテナンスの心配もほとんどありません。

夏場でもそれほど熱くない

コンクリートはアスファルトよりも熱に強く、夏場でも表面温度はそれほど高くなりません。熱による劣化が気になる方や、環境への影響が心配な方は、コンクリートを検討してもよいでしょう。

デメリット

コンクリート舗装は、費用が高い、工期が長い、雨の日に滑りやすいというデメリットも持ち合わせています。メリットと併せて確認しておきましょう。

費用が高い

コンクリート舗装にかかる費用は、アスファルト舗装の費用の約2倍と考えてよいでしょう。しかし、耐久性が高くメンテナンス費用がほぼかからない点を踏まえると、それほど大きなデメリットではないかもしれません。

工期が長い

コンクリート舗装は、施工終了後、駐車場として使えるまでに数日かかります。すぐに使用したい方にとっては大きなデメリットでしょう。工期の長さを見込んで、スケジュール調整をしておくなどの対策が必要です。

雨の日に滑りやすい

コンクリート舗装は表面がツルツルしているので、アスファルト舗装よりも雨の日に滑りやすいことがあります。運転に自信がない方にとっては、不安要素になるかもしれません。

アスファルト舗装とコンクリート舗装はどちらがおすすめ?

ここまで、アスファルト舗装とコンクリート舗装のメリットとデメリットを見てきました。「結局、どちらがいいのか悩む」という方もいるでしょう。最後に、コンクリート舗装とアスファルト舗装、どちらがおすすめなのか、ケースごとにご紹介します。

自宅用の駐車場ならコンクリート舗装がおすすめ

自宅用の駐車場を考えている場合は、コンクリート舗装がおすすめです。初期費用こそかかるものの、耐久性の高さやメンテナンス費用がかからないことを考えると、コンクリート舗装の方がコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。また、アスファルト舗装よりもコンクリート舗装の方がやや簡単なため、自宅用など小規模な駐車場作りに向いています。まずは、施工業者に悩んでいることを伝え、相談に乗ってもらいましょう。

駐車場経営など広い土地の場合はアスファルト舗装がおすすめ

駐車場経営をするケースなど、広い土地に駐車場を作る場合は、アスファルト舗装もおすすめです。土地が広ければ広いほど、コンクリート舗装とアスファルト舗装の費用の差は大きくなってしまいます。また、施工後すぐに駐車場として経営がスタートできる点も、大きなメリットです。ある程度の土地がある場合は、重機を使ってのアスファルト舗装も可能なため、やや複雑な工事でも実施できるでしょう。

まとめ

アスファルト舗装の費用相場は、一般的に3,000〜8,000円/㎡です。アスファルト舗装は、使用する種類や土壌の状況によって、費用が上下しやすいため注意しましょう。アスファルト舗装は費用が安く工期が短い一方で、耐久性が低いというデメリットがあります。反対に、コンクリート舗装は耐久性は高いですが、費用が高く工期が長いです。どちらがいいか悩んだときには、自宅用の駐車場ならコンクリート舗装、駐車場経営など広い土地ならアスファルト舗装がおすすめです。施工業者に相談しながら、適切な舗装方法を選びましょう。

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Writer この記事を書いた人

菊池 哲也 株式会社ACTIVEの代表取締役

岡山県生まれ、岡山在住。解体工事は年間300件以上、アスベスト調査除去も行う解体工事のプロフェッショナルです。創業から30年以上培ってきた豊富な知識と経験で、迅速かつ安心安全でクオリティの高い施工を行っています。岡山で解体工事のことならお気軽にご相談ください。

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