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解体コラム

アスベストの除去費用の相場をご紹介!レベルによる違いや安く抑えるポイントも説明

一時期、社会問題にもなったアスベストですが除去費用がどれくらいかかるか、ご存知ですか?実は、普通に家を解体するよりも余計にお金がかかるのです。今回はアスベストのレベルによる違いや、安く抑えるポイントまで解説します。

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アスベストの除去工事が必要な理由

そもそも、アスベストの除去工事が必要な理由は、アスベストを吸引すると健康被害が起きる可能性があるからです。

  • 石綿肺(アスベスト肺)
  • 肺がん
  • 悪性中皮腫

吸引して即座にがんになるわけではありませんが、潜伏期間が15年~40年と非常に長く、人体に多大な影響を及ぼしかねません。そのため、アスベスト自体が問題なのではなく、アスベストが飛散することで吸引のリスクが高まることが問題のため、できる限り飛散しない正しい方法で除去する必要があります。

そもそもアスベストとは?

アスベスト(石綿)は、繊維状けい酸塩鉱物の総称で「せきめん」や「いしわた」とも呼ばれています。

以下の特徴があり、建材として優秀で一気に普及しました。

  • 高温に強い
  • 柔軟性が高い
  • 磨耗に強い
  • 薬品に強い
  • 電気を通しづらい
  • 安価

ですが、健康被害の影響が問題視され、建材としての利用が原則禁止となりました。

アスベストの存在自体は問題ではありませんが下記の項目が「労働安全衛生法」や「大気汚染防止法」などの法律に抵触しており、建材として利用が禁止され、解体工事にも細心の注意を払うことが義務付けられました。

  • 解体時に飛び散る
  • 解体時に作業員や近隣の住民が吸い込む

もし、正しい解体方法が実施されなかった場合は、3か月以下の懲役又は30万円以下の罰金を課されるなど、ルールも厳しくなっています。

アスベストの危険性

アスベストを吸い込むことにより以下のような病気の原因になります。

  • アスベスト(石綿)肺
  • 肺がん
  • 悪性中皮腫

石綿は丈夫で変化しにくいため、吸い込んで肺の中に入ると組織に刺さり、長く滞留して15年~40年の潜伏期間を経て、肺の線維化、肺がん、悪性中皮腫などの病気を引き起こす可能性があります。

アスベストを含む建物の解体費用は高くなる

アスベストを含む建物の場合、アスベストを含まない建物よりも解体費用が高くなってしまいます。

その理由は、アスベストの除去と建物の工事を別々に実施する必要があり、アスベスト除去は飛散を防ぐ都合上、重機で一気に解体できず、時間と人件費がかかってしまうのが主な理由です。

実際にあったアスベスト飛散事故の事例

ニュースでアスベストという単語は聞いたことがあっても、あまりアスベストによる事故になじみが少ないかもしれません。ですが実際に、日本国内でもアスベスト飛散事故が起こっています。その中でも有名なものを紹介します。

石巻市

石巻駅からほど近い、商店街に位置する店舗跡地で東日本大震災とそれにともなう津波によって、外壁が割れ落ちたために解体。

特殊な構造をしていた建物であったこと、アスベスト除去が不完全だったことに気づかないまま建物を解体をしてしまったため飛散事故に。

宮城県仙台市・気仙沼市

特殊構造の建物における煙突内部の断熱材の除去工事において、吹付材がむき出しであったところは除去できていたものの、コンクリートやモルタルなどで隠れていた吹付材が見落とされていたまま解体。

集じん・排気装置の吸引能力不足あるいは集じん・排気装置の不具合が原因で飛散した。石綿を使用している煙突の解体等工事における制度改正について検討された事例となった。

アスベストが使用されている建物の特徴

築年数が15年以上

アスベストが使用されている可能性が高い建物は、築年数が古いという共通点があります。アスベストの使用が開始された時期は1941年頃からで、1975年に5%、1995年に1%、2006年には0.1%のアスベスト含有量を超えてはならないと法律で定められています。

法改正のタイミング含有率の規定
1975年アスベスト含有率が5%
1995年アスベスト含有率が1%
2006年(一部建材は2004年から)アスベスト含有率が0.1%

つまり、築年数が15年以下(2007年以降の建造物)であれば確実にアスベストは含まれておらず、それよりも古い建物になるとアスベストが含まれている可能性があるのです。

もし、確実にアスベストの有無を確認したい場合は、設計図で確認するか、業者による検査を受ける必要があります。

アスベスト除去を含む解体工事全体の流れ

アスベスト除去をする場合、以下のような手順を踏む必要があります。

  1. 事前調査
  2. 調査報告・見積もり
  3. 工事準備
  4. アスベスト除去工事
  5. 建物解体工事
  6. アスベストを処分
  7. 浮遊状況を測定

それぞれ簡単に解説します。

事前調査

まず最初に「現地調査」「分析調査」を行います。図面などから対象建物の情報を確認し、現地調査を行い、必要があればサンプルを採取して、アスベストの有無や含有量を確認する分析調査を合わせて実施するケースが多いです。アスベストが含まれている場合は、規則に則ってアスベスト除去工事を建物の解体工事の前に行います。

調査報告・見積もり

調査結果を受けてどのような工事をするかを決定して、それにかかる費用を見積ります。また、このタイミングで、官公庁や労働基準監督署に届出も同時に行うため、事前調査から報告、見積もりまではおよそ1~2週間程度かかります。

工事準備

アスベストが飛び散らないように対策をしつつ、アスベスト濃度の推移も監視し、周囲に被害が出ないように準備をします。この時、必要であれば近隣住民への挨拶も行い、事前にトラブルの可能性を減らす取り組みも合わせて行う場合も多いです。

アスベスト除去工事

重機を使うと解体は素早いですが、飛散のリスクが高すぎるため、作業員が手作業でアスベストを除去します。アスベストがない場合はこの工程がないため、この工程分の金額が高くなるイメージです。

建物解体工事

アスベストを除去して、飛散の可能性が無くなった場合、建物の解体を実施します。

アスベストの処分

除去したアスベストは産業廃棄物処理法の規定に基づき、専用の処理業者に引き渡して処分されます。

アスベスト浮遊状況を測定

工事完了後にも、大気中のアスベスト浮遊状況を測定して問題が無ければ完了となります。

アスベストの3つのレベルと除去にかかる費用相場

処理面積に加えてアスベストの「発じん性」レベルの分類によっても、解体費用は大きく異なります。

レベル1が一番危険度が高く、レベル3が一番危険度が低くなっています。

レベル1のものは、アスベストが飛散しやすい「吹付け材」で、レベル2は断熱材など、レベル3はスレートなどが分類されます。

建材についての詳細は国土交通省が制作した「目で見るアスベスト建材」に記載されています。

分類レベル分類建材
レベル1吹付材
レベル2保温材、断熱材、耐火被覆材
レベル3スレート、成形板

解体工事には流れでも書いたとおり、事前に調査をする必要があり、会社によって異なるものの、およそ以下のような費用がかかります。

項目費用
事前調査(図面調査・現場調査)1万円~3万円
分析調査(定性分析・定量分析)2万円~5万円
調査報告書の作成3万円~6万円
上記一式セットの場合8万円~15万円

また、アスベスト解体工事の場合、アスベストの処理面積に応じて以下のような金額がかかります。

アスベスト処理面積費用
300㎡以下2.0万円㎡ ~ 8.5万円/㎡
300㎡~1,000㎡1.5万円/㎡ ~ 4.5万円/㎡
1,000㎡以上1.0万円/㎡~ 3.0万円/㎡

(国土交通省:アスベスト対策より引用)

アスベストが使用されている解体工事全体の費用相場

上記の費用感を踏まえると、30坪(約100㎡)の場合、以下のような金額くらい必要といえるでしょう。

分類レベル工事全体の費用相場
レベル1220万円~870万円程度
レベル2170万円~470万円程度
レベル320万円~200万円程度

アスベストの除去費用を安くするポイント

解体工事をもっと安くしたい場合は、「相見積もり」と「補助金」を利用しましょう。

相見積もりは、複数の解体企業に見積もりを依頼して比較検討して、一番安く依頼できる会社を選ぶ方法です。

特に相見積もりの場合は、自社に客を引き込みたい会社が値引きをしたり、プラスαのサービスをしてくれるなどが期待できます。複数の会社へ同時に見積もりを依頼できるサイトもあるため活用しましょう。

また、自治体によっては「分析調査」や「除去工事」に関する補助金があるケースが存在します。

たとえば、岡山市の場合、アスベストが含有されているおそれのある民間建築物の調査1ヶ所につき6万円を上限に支給され、5ヶ所以上なら25万円を上限に支給。除去工事に関する補助金なら、特定の条件を満たせば1千万円を上限に、3分の2支給します。(詳しくは、岡山市のホームページに掲載されています。)

まずは住んでいる地域で助成金などが用意されているかどうか、ホームページを確認したり、公的機関に相談しましょう。

アスベスト除去工事に関する補助金

全ての地域にあるという訳ではありませんが、自治体によっては、「分析調査」や「除去工事」に関する補助金があるケースも存在します。住んでいる自治体のホームページから探してみましょう。

実際に運用されている、岡山市にある「岡山市民間建築物吹付けアスベスト除去等補助制度」について紹介します。

アスベストの分析調査に関する補助金

岡山市の場合、アスベストが含有されているおそれのある民間建築物の調査1ヶ所につき6万円を上限に支給され、5ヶ所以上なら25万円を上限に支給されています。

詳しくは、岡山市のホームページをご覧ください。

アスベストの除去工事に関する補助金

岡山市の場合、吹付けアスベストもしくは0.1%を超えるアスベストを含有する吹付け物を含む民間建築物の除去や、封じ込め又は囲い込みの工事に要する費用を、1千万円を上限に、3分の2支給します。

詳しくは、岡山市のホームページをご覧ください。

まとめ

この記事では、アスベストの除去費用の相場について紹介しました。アスベストは、飛散してしまうと吸引するリスクがたかまり、近隣住民に健康被害を及ぼしてしまいます。そんな事態を防ぐためにも、解体工事には事前の調査や対策など、作業にはお金と技術が必要になります。

自治体によって補助金があるため、うまく活用することがお得に解体工事をするポイントです。

株式会社ACTIVEなら、専門的な技術や知識を要する有資格者などに裏打ちされた実績のみならず、産業廃棄物の徹底した管理で、作業員や近隣住民への配慮を徹底しています。

岡山市でアスベスト解体工事を検討している方は、ぜひこの機会に無料相談をしてください。

アスベストのことでお困りではありませんか?

アクティブは岡山で30年以上にわたり、アスベスト調査除去・解体工事業を行なっています。
法令遵守はもちろん、安全管理や環境保全の徹底、的確な調査と除去で多くのお客様から信頼をいただいています。

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Writer この記事を書いた人

菊池 哲也 株式会社ACTIVEの代表取締役

岡山県生まれ、岡山在住。解体工事は年間300件以上、アスベスト調査除去も行う解体工事のプロフェッショナルです。創業から30年以上培ってきた豊富な知識と経験で、迅速かつ安心安全でクオリティの高い施工を行っています。岡山で解体工事のことならお気軽にご相談ください。

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