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解体コラム

アスベスト調査の流れ|費用相場と実施の必要性を解説

建物の解体に伴ってアスベスト調査が必要と聞き、どのような流れで進めればよいか疑問に感じている人が多いのではないでしょうか。なかには、自分の建物が適切な流れで調査されているのか不安に感じている人もいるかもしれません。

そこで今回はアスベスト調査の流れや費用相場を解説します。信頼できるアスベスト調査会社の選び方も解説しているので、解体工事をスムーズに進めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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アスベスト調査の必要性

解体工事を行う際は、アスベストの使用状況を事前に調査するように義務付けられています。さらに一定規模以上の解体工事の場合は、都道府県および労働基準監督署に調査結果を報告しなければなりません。アスベスト調査の結果報告義務に違反した場合には、30万円以下の罰金が科せられます。

耐久性や断熱性に優れたアスベストは、安価で扱いやすい建材として幅広く使用されていました。しかし、飛散した繊維を吸い込むと肺がんや悪性中皮腫などの健康被害につながるため、現在は使用が禁止されています。

アスベスト調査をせずに解体工事を進め、アスベストを飛散させてしまうと、近隣住民の健康被害や近隣トラブルにつながる可能性があります。

アスベスト調査の流れ・調査方法

アスベスト調査では書面や目視、試料分析などあらゆる方面から調査することで、アスベストの使用状況を確認します。ここからはアスベスト調査の流れや調査方法を解説します。

専門業者へ依頼

アスベストの取り扱いは危険性が高いため、アスベスト調査は資格を持った専門家に依頼しなければなりません。信頼できるアスベスト調査会社の選び方は、後ほど詳しく解説します。

書面調査

専門業者への依頼後、最初に行われるのは書面調査です。設計図書(設計図・仕様書)や過去の調査記録だけでなく、施主や過去工事に詳しい建物管理者、業者から集めた情報も加味してアスベストの使用状況を確認します

集めた情報から建材の製造時期や材質、石綿含有建材データベースからアスベストの使用有無の仮判定をします。現地で確認する項目をリスト化し、目視調査に向けて資料をまとめる作業も欠かせません。書面調査は現地での目視調査の効率を高め、アスベスト含有建材の把握漏れを防ぐうえで重要な工程です。

目視・現地調査

過去に改修工事をしている可能性があるため、設計図書などの図面が必ずしも建物の現状を表しているとは限りません。そのため、書面調査の結果のみで調査を終了せず、目視や現地調査を行うのが原則です。

目視・現地調査では、外観から直接確認できないような内装や下地も含めて、建物の現状と設計図書に異なる点がないかをチェックします。また、建材に印字されている製品名や製品番号などを用いて石綿含有建材データベースの情報と照らし合わせ、アスベストの有無を判断します。

アスベストの見分け方やアスベストを含む建材の種類については、こちらの記事を参考にしてみてください。

試料採取

書面調査や目視・現地調査でアスベストの有無が把握できない場合は、現地で建材を採取し、分析調査を実施します。他の試料の混入を防ぐために、採取箇所ごとに用具を洗浄したり、防じんマスクや使い捨て手袋などの保護具を使用したりするなどの対策を取りながら採取します。

分析調査

現地で採取した建材を分析して、アスベストの有無や含有量を調べます。

分析調査には、アスベストの有無を調査する定性分析と、アスベストの含有量を調べる定量分析の2種類があります。定性分析でアスベストが含有されていると判定されたら、定量分析は実施しなくてもよいとされていますが、吹付け材の場合は定量分析を行うのが理想的です。

なお、アスベスト含有が不明な場合にアスベスト含有建材とみなして飛散防止対策を取る場合は、分析調査を実施する必要はありません。アスベストの定性分析は、こちらの記事で詳しく解説しています。

報告書の作成

アスベスト調査を実施した場合は、アスベストの有無にかかわらず、調査記録を報告書にまとめなければなりません。報告書には以下のような項目を記載します。

  • 工事の名称や概要
  • 建物の構造や概要
  • 事前調査の範囲
  • 事前調査の方法
  • 調査結果とアスベストの有無の判断根拠

なお、2022年4月1日から以下のいずれかを満たした場合は、「アスベストの有無の事前調査結果」を都道府県および労働基準監督署に報告することが義務化されました。

  • 建築物の解体作業において、対象の床面積の合計が80㎡以上
  • 建築物の改造・補修作業、工作物の解体・改造・補修作業の請負代金の合計額が100万円以上

アスベスト調査にかかる費用

書面調査から分析までアスベスト調査全体にかかる費用は、50,000~150,000円ほどが相場です。なお、当社では以下の価格からアスベスト調査依頼を承っております。

  • 書面や現場での調査:10,000円~
  • 定性分析:20,000円~
  • 定性・定量分析:35,000円~

調査費用は依頼する業者や建物の大きさ、エリアなどによって異なるため、事前に問い合わせるのがおすすめです。アスベスト調査に対する補助金制度を設けている自治体もあるので、詳しくは自治体の窓口で確認しましょう。

信頼できるアスベスト調査会社の選び方

アスベストは飛散すると健康被害につながるため、適切に調査を実施してくれる業者に依頼することが大切です。最後に信頼できるアスベスト調査会社の選び方を解説します。

明確な料金を事前に提示してくれるか

アスベスト調査を依頼するときは「どの調査にどのくらいの費用がかかるのか」や「追加料金は発生しないのか」を事前に提示してくれる業者かを確認しましょう。料金の説明を丁寧にしてくれない会社は、届出や重要な説明を省略する可能性が高く、安心して調査を任せられる会社ではないといえるでしょう。

また、他社と比較して安すぎる費用を提示してくる会社は、コストカットのために調査の一部を省略したり、用具を使いまわしたりしている可能性があります。費用を比較し、適正価格かどうかを判断するためにも、複数社に見積もり依頼することが大切です。

加えて、見積書の内訳も確認し、アスベスト用保護具の購入費などが入っていれば、コストカットのために用具を使いまわすような会社ではないという判断材料になるでしょう。

資格を保有しているか

健康被害につながる可能性があるアスベストは、資格をもった専門家が調査しなければなりません。依頼前に会社のホームページなどから資格保有者が在籍しているかを確認しましょう。

また、2023年10月1日からアスベスト調査は以下の資格者に限定されることからも、資格保有者の確認は必須といえます。いずれの資格も基本的に実務経験がなければ受講できない資格となっています。

  • 一般建築物石綿含有建材調査者
  • 特定建築物石綿含有建材調査者
  • 一戸建て等石綿含有建材調査者

報告書の作成実績があるか

依頼先を検討する際は、資格保有者だけでなく報告書の作成実績も確認しましょう。

先述した通り、床面積の合計が80㎡以上の建物を解体する場合や、請負代金の合計額が100万円以上の解体工事をする場合は、調査結果を報告書に記載して提出しなければなりません。したがって、報告書の作成実績が多いほど、アスベストに関する工事実績が豊富な会社といえます。

会社のホームページで確認したり、問い合わせたりして、報告書の作成実績を確認してみましょう。

まとめ

アスベスト調査では書面や目視、分析などあらゆる方面から調査することで、アスベストの使用状況を確認します。アスベスト調査全体にかかる費用は50,000~150,000円ほどが相場ですが、依頼する業者や建物の大きさによって前後するため、事前に問い合わせるのがおすすめです。

本記事を参考に調査の流れを把握し、自身の建物が適切に調査されているのかを判断する際に役立ててみてください。

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Writer この記事を書いた人

菊池 哲也 株式会社ACTIVEの代表取締役

岡山県生まれ、岡山在住。解体工事は年間300件以上、アスベスト調査除去も行う解体工事のプロフェッショナルです。創業から30年以上培ってきた豊富な知識と経験で、迅速かつ安心安全でクオリティの高い施工を行っています。岡山で解体工事のことならお気軽にご相談ください。

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