牛舎の解体費用は、敷地の広さや地中埋設物の有無によって異なります。まずは複数業者に見積もりをとって、費用の相場を確認することが大切です。
この記事では、牛舎の解体費用の相場や作業の流れを説明しています。費用が高額になるケースも紹介していますので、牛舎の解体を検討している方は参考にしてみてください。
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牛舎を解体する際の流れ
ここでは、牛舎を解体する際の流れを説明します。
1. 養生を設置する
牛舎を解体する際、まずは養生を設置します。解体工事における養生は、解体現場周辺をシートで覆って周囲の安全を保ったり、ほこりや粉塵の飛散を防いだりする役割があります。
牛舎があるところはスペースが大きく開けているところが多いですが、近くの建物に配慮するためにも事前に養生を設置することが大切です。
2. スレートを解体する
養生の設置が終わったら、スレートの解体作業を行います。スレートとは、屋根材や外壁材に使われる粘板岩を薄い板状にした建築材です。かつてはスレートにアスベスト(石綿)が使用されていましたが、健康への悪影響や環境への配慮から現在は使用禁止となっています。
スレートは、1枚ずつ手作業で剥がします。牛舎にスレートが使われていない場合は、機械で解体することも可能です。
3. 牛舎本体を解体する
スレートの解体が終わったら、牛舎本体を解体していきます。牛舎解体のメインの作業であり、むき出しになっている鉄骨や鉄筋コンクリートを機械で解体します。
4. 地中埋設物がないか確認する
牛舎の解体作業が終わったら、地中埋設物がないか確認します。地中埋設物とは、地中に埋まっているごみや廃棄物のことです。瓦やコンクリート、場合によっては過去の解体作業が十分に行われていないために、井戸や浄化槽などが出てくることがあります。
地中埋設物をそのままにしておくと不法投棄の疑いをかけられたり、新しい建物を建てる時の障害になるため、不要なものは取り除きます。
5. 整地や清掃作業を行う
地中埋設物の撤去が終わったら、整地や清掃作業を行います。牛舎が建っていた場所には、動物の糞尿が落ちている可能性もあります。糞尿を取り除いて、綺麗に清掃したら解体が完了です。
牛舎の解体費用相場
牛舎の解体費用は敷地の広さなどによって異なってくるため、一概にはいえません。大抵の場合、最低100万はかかると思っておくとよいでしょう。
鉄骨平屋の場合、あくまで目安ですが45坪の広さで150万円ほどかかります。費用には解体費用や資材の廃棄、運搬費などが含まれます。
解体を検討する場合は見積もりをとり、費用と費用に含まれる作業内容を確認することが大切です。
牛舎の解体費用が高額になってしまうケース
牛舎の解体費用について、見積もり時や相場の金額よりも高額になってしまうケースがあります。ここでは、解体費用が高額になってしまう原因を2つ説明します。
外壁や屋根材にアスベストが使用されている
外壁や屋根材にアスベストが使われている場合、解体費用が高額になる可能性があります。
アスベストはかつて、性能が優れていたことから建材として利用されていました。健康への悪影響や環境への配慮から現在は使用禁止となっていますが、古い建物の場合はアスベストが使われている可能性があります。
アスベストを含む建材の作業は、アスベストの危険度によって危険レベルが3段階に分けられています。危険度が高い場合は防塵マスクや防護服の着用、ばく露防止対策が必要となり、費用が高くなる傾向があります。
地中埋設物が見つかる
解体工事中に地中埋設物が見つかった場合、費用が高額になる可能性があります。地中埋設物は瓦やコンクリート、岩といったものから、井戸や浄化槽など大規模なものまでさまざまです。
地中埋設物の撤去は、以下のように費用が決まっているところもあります。
地中埋設物 | 費用の相場 |
コンクリート | 1.2万円~/㎥ |
レンガ・瓦 | 2.0万円~/㎥ |
浄化槽 | 10万円〜/個 |
井戸の埋め戻し | 10万円〜/個 |
地中埋設物は、取り除かなければ新しく建てる建築物に悪影響を与えます。また、地中埋設物をそのままにしておくと不法投棄の疑いをかけられる可能性もあります。地中埋設物の撤去費用は解体工事の着手前には想定していない出費になりますが、地中埋設物が出てきたら撤去を行いましょう。
牛舎の解体費用を払うのが難しい場合の対処法
牛舎の解体費用は大きな金額となりやすいため、すぐに払うのが難しいという場合もあるかもしれません。ここでは、牛舎の解体費用を払うのが難しい場合の対処法を4つ説明します。
複数の業者に見積もりを依頼する
解体費用は業者によって異なるため、1つの業者だけでなく複数の業者に見積もりを取るようにしましょう。複数の業者の費用を確認することで、適切な相場感を把握できます。
相場の費用を把握したうえで解体を依頼すれば、必要以上に高額な支払いをする可能性が低くなるでしょう。
解体費用を借り入れる
解体費用の捻出が難しい場合は、借り入れをするという方法があります。金融機関でローンを組むことで、費用をスムーズに用意できる場合があります。
ローンを借り入れる場合、「金利が高い」「返済が必要」といった点にデメリットを感じる方もいるかもしれません。しかし、解体を行ってから土地を売却すれば収益として戻ってくるとも考えられます。借り入れの返済は土地の売却費で行うと考えれば、デメリットは少なくなるでしょう。
解体業者に一時的な立て替えを相談する
解体費用の捻出が難しい場合、土地売却後に得られた収益で支払いを行うことができないか相談してみるのもひとつの方法です。
業者によっては、全額は難しいものの一部であれば立て替えに応じてくれる業者もあります。売却後の支払いを希望する場合は、見積もり時に業者に相談してみましょう。
解体を行わずにそのまま譲渡する
解体工事が負担に感じる場合は、解体を行わず牛舎をそのまま譲渡するという方法もあります。すでに土地と牛舎があれば、その場で畜産業を始めたいと思う方がいるかもしれません。
解体工事を行う前に、同業者に引き取り手がいないか相談してみるとよいでしょう。引き取り手が見つかれば、解体作業をせずそのまま譲渡できます。
まとめ
牛舎の解体費用相場は、敷地の広さなどによって異なります。まずは複数業者に見積もりを依頼し、相場を把握したうえで解体業者を決めましょう。
見積もりを取った後にアスベストの利用が発覚したり、地中埋設物が出てきたりして金額が高額になることもあります。これらの場合は追加の支払いを避けられないため、見積もり後に費用が上がる可能性があることも理解しておきましょう。