家にカーポートを設置している場合、「老朽化してきている」「台風などの災害で壊れた」「車の台数や種類が変わった」などの理由で、カーポートの解体や撤去を検討している方もいるでしょう。そこで気になるのが、「撤去費用はいくらかかるのか?」「撤去のタイミングは?」という点です。
この記事では、カーポートの撤去費用の相場や撤去のタイミング、撤去の流れ、業者に頼んだ方がいいのかなどについて詳しく解説します。適切な費用とタイミングで安全に撤去したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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カーポートの撤去をするタイミング
まずは、カーポートの撤去をするタイミングについて解説します。それぞれ必要に応じたタイミングで撤去を検討できるよう、あらかじめ把握しておきましょう。
カーポートが老朽化してきている
カーポートの耐用年数は、一般的に約10年~15年となっています。ただし雪や台風、塩害によるサビなどで劣化が早まる可能性があります。撤去の目安として、天井のヒビが目立つようになったり、サビが発生したり、支柱が傾き始めたりなどの現象が見られたら注意してください。老朽化してきたら、安全のためにも早めの撤去を検討しましょう。
災害などでカーポートが壊れてしまった
雪や台風、地震の自然災害などが原因で壊れたら、撤去をするタイミングです。自然災害が原因で撤去する際には、火災保険が適用できる場合がありますので、ご自身が加入している火災保険の契約内容を確認してみると良いでしょう。災害や悪天候のあとは、カーポートが破損などしていないか確認することも大切です。
車の台数や種類が変わった
生活スタイルの変化にあわせて、車の台数や種類が変わる場合もあるでしょう。使用しているカーポートが手狭になったら、無理して使い続けるよりも、撤去して新設するなどの検討をおすすめします。
車を手放した
人によっては免許を返納するなどで、車を手放す場合もあります。カーポートが不要になったら、耐用年数を迎えて壊れてしまう前に、早めに撤去しておきましょう。
カーポートの撤去の流れ
次にカーポートの撤去の流れについて解説します。自分で行う場合も、解体業者にお願いする場合も、どちらでも基本的な流れは同じになります。どのような流れで撤去するのか理解しておくことで、工事がスムーズに行えるでしょう。
1.養生と足場の設置
建物を解体するときと同じく、まず養生と足場設置を行います。カーポートは高さがある分、安全に作業するためには安定感のある足場が必要です。足場の外側には、ほこりや破片の飛散、騒音防止として養生シートを張ります。養生は近隣住民への迷惑を最小限にするために欠かせない対策です。
2.屋根の解体
次に屋根を解体します。安全面を考慮する上で、作業は上から下へ進めていくのが基本となります。屋根は複数枚のパネルがそれぞれ金具で留まっているので、1枚ずつ取り外していき、梁の骨組みも解体します。
3.柱の解体
屋根を支える柱の解体を行います。方法としては重機で解体するか、柱を切断するかになります。切断する場合、柱は地面に埋まって基礎で固められているため、柱と基礎が接している根元部分を切断するのが一般的です。切断の際には柱が倒れてくる危険があるので、支えてくれる人手を確保しておきましょう。
4.地面の埋め戻し(必要な場合)
必要に応じて、地面の埋め戻し作業をします。柱を撤去したところに、地面が土であれば土をかぶせ、コンクリートであれば砂利を入れてモルタルなどで補修します。地面を平らにし、今後の利用に影響が出ないようにしておきます。
5.産業廃棄物の処理と掃除
すべてを撤去し終えたら、解体作業で発生した廃材の処理と周辺の掃除を行います。解体したカーポートの建材やコンクリートなどの廃材は分別して、適正に処理しなければいけません。不法投棄は違法行為ですので注意が必要です。解体業者に依頼する場合は、産業廃棄物としてきちんと処理してくれる業者を選びましょう。
カーポートの撤去にかかる費用の相場
解体業者に頼んだ場合にかかる費用の相場を、それぞれのケースごとに解説します。地域や設置条件により費用は変わってきますので、正確な費用を知りたい方は業者に確認しましょう。
基礎を残した場合の費用相場
柱のコンクリートの基礎を残した場合の費用相場は以下のとおりです。カーポートの台数によって費用は変わります。
駐車台数 | 解体費用相場 |
1台分 | 2万円~3万円 |
2台分 | 3万円~5万円 |
3台分 | 5万円~7万円 |
そのほか産業廃棄物の処分費として、1万円ほど必要です。
基礎を撤去する場合の費用相場
撤去箇所 | 解体費用相場 |
基礎1箇所あたり | 7千円~8千円 |
柱の基礎を撤去する場合、カーポートの解体に加えて、基礎部分のコンクリートを壊すはつり工事も必要になります。撤去後にカーポートの新設や物置設置などで利用する予定なら、基礎の撤去も検討しましょう。
カーポートの撤去費用が高くなってしまうポイント
カーポートの構造や素材などによって、撤去費用が高くなってしまう場合があります。適切な費用で依頼できるようポイントを確認しておくことが大切です。
柱の数が多い
カーポートに使用されている柱の数が多いと、柱の撤去と地面を平らにする埋め戻し作業に手間と時間がかかります。また撤去した柱の処分費用も増えます。
鉄骨やコンクリート素材で作られている
いろいろな種類があるカーポートですが、素材は「鉄骨」と「アルミ」の2つに分かれます。鉄骨はアルミに比べて頑丈な分、解体に手間がかかります。ほかにも、カーポートの柱の基礎部分はコンクリートでできているため、はつり工事で撤去する必要があります。はつり工事にはさまざまな工具が必要で、現場まで運ぶ手間もかかるため、高くなる傾向です。
床部分にコンクリートが使われている
カーポートの床部分が土や砂利ではなく、コンクリートが使われている場合、柱の撤去跡にコンクリートの補修をしなければならず、費用がかかります。柱の数が多いと費用の負担が増えます。
カーポートの解体経験が少ない業者に依頼する
カーポートの解体経験が少ない業者に依頼した場合、作業に時間がかかるなどで費用が高くなる可能性があります。費用だけでなく、仕上がりの良さにも繋がりますので、経験豊富な業者に依頼できると安心です。
アスベストが使用されている
古いカーポートを撤去する場合は、アスベストが使用されている可能性があるため注意が必要です。もし使用が判明した場合は、アスベストを除去した上でなければ解体できません。アスベストは人体に悪影響を及ぼすことから、除去には法令に基づいた適切な方法と高い技術が求められるため、費用がかかります。
カーポートの撤去は業者に頼むべき?
カーポートは複雑な構造ではないので、撤去費用を少しでも抑えるために自分で作業しようと思う方もいるでしょう。自分で撤去することも可能ではありますが、解体業者に頼んだ方が賢明です。理由は3つあります。
- けが をする危険がある
カーポートは高さがある分、脚立などの足場を組んで解体作業を進めます。慣れない作業には危険が伴うため、けがをする可能性があります。
- DIYの知識・工具・人手が必要
自分で撤去が可能とはいえ、最低限のDIYの知識がないと簡単にはいかないでしょう。ボルトやナットを外したり、柱を切断したりするための工具も必要で、買い揃えるかレンタルするとなると費用がかかります。柱の跡を埋め戻しするためのモルタルの購入も必要です。解体作業は手間も時間もかかる上、力仕事です。さらに安全面を考慮して、二人以上の人手を確保しなければなりません。
- 廃材の運搬・処理の手配が必要
解体後は、カーポートの屋根や柱などの廃材運搬・処分の手配を自分でしなければいけません。運搬には軽トラックなどが必要になります。場合によっては、予想以上に高くつく可能性があります。
以上の理由から、解体は業者に依頼した方が良いと言えます。カーポート解体に慣れた業者に依頼すれば、安全確保はもちろん、スムーズに作業を進めてくれます。廃材についても、必要な許可をもつ業者であれば、産業廃棄物として運搬から処分まで一貫してお願いできるので安心です。
カーポート撤去業者の選び方のポイント
最適な解体業者の選び方のポイントを紹介します。安心して任せられる業者を選ぶためにもチェックしておきましょう。
事前に工事の立ち会いをしてくれる
カーポートの大きさや構造、素材などの設置条件はさまざまです。電話やメールだけで済ませてしまうと、見積もりに誤差が生まれ、あとで追加費用がかかる場合があります。工事の前に、きちんと立ち会いをして現地調査を行ってくれる解体業者を選ぶことが重要です。立ち会いの際には、工事で注意してほしい点などあれば伝えておくと良いでしょう。
必要な許可を保有している
カーポート解体に限らず、解体工事を行う業者は、解体工事や産業廃棄物の運搬など、必要な許可をそれぞれ保有している必要があります。多くは許可を得ている解体業者ですが、中には無許可で工事をする違法業者もいるため注意しましょう。見積もりをもらう際に、許可証を提示してもらえるか確認してください。正規の業者であれば提示してくれます。もし拒否したり、誤魔化したりする場合は、手抜き工事や不法投棄などを行う可能性があります。トラブルに巻き込まれないためにも、許可の確認は忘れずしておきましょう。
見積もりの詳細をきちんと説明してくれる
優良解体業者であれば、提示した見積もりの詳細をきちんと説明してくれるはずです。撤去するカーポートに見合った費用と解体方法になっているのかどうか確認しましょう。説明を受けたときに少しでも不審に感じる点があれば、無理して依頼せず、信頼して任せられる業者を選ぶことが大切です。
まとめ
カーポートの撤去費用の相場は、1台分で2万円~3万円ほどになり、廃材の処分費として別途1万円ほど必要になります。撤去するタイミングは、老朽化や災害で壊れた、車の台数や種類が変わった、車を手放したときです。撤去は自分で行うことも可能ではありますが、安全性や廃材の運搬・処分も含めた最終的なコストと労力などを考慮すると、解体業者に頼んだ方が良いでしょう。業者を選ぶ際は、事前の立ち会いをしてくれるか、解体工事や産業廃棄物運搬に必要な許可を保有しているか、見積もりを詳しく説明してくれるかの点に気をつけることが大切です。適切な費用とタイミングで、安全にカーポートを撤去しましょう。