駐車場の舗装には様々な種類があり、どれがいいのか迷ってしまうでしょう。この記事では、駐車場の舗装について、それぞれの特徴やメリット、デメリットを紹介しています。「駐車場を舗装したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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駐車場の舗装にはどんな種類がある?
駐車場の舗装には、「アスファルト舗装」や「コンクリート舗装」の他にも「インターロッキング舗装」「人工芝舗装」「敷き砂利舗装」などの種類があります。ここでは、それぞれの特徴を分かりやすく解説していきます。
アスファルト舗装
アスファルトには「石油アスファルト」と「天然アスファルト」があり、駐車場などで主に使われているのは「石油アスファルト」です。高温のアスファルトが使用されるため、一般住宅の駐車場にはやや不向きですが、費用を抑えられるメリットがあります。
一般的なアスファルト舗装(密粒度アスファルト舗装)
一般的なアスファルト舗装では、アスファルトと砂などの骨材を混ぜ合わせた「アスファルト合材」が使用されます。150度以上の高温のアスファルトを駐車場に流し込み、舗装を行います。その後、50度程度まで下がれば駐車場として使用可能です。施工から比較的早い時間で使用でき、車の重さにも十分対応できます。
透水性舗装
透水性舗装は、小さな穴が空いているアスファルトを使用し、雨水を透過させやすくする舗装方法です。主に地形的に水溜まりができやすい場所や、水はけが悪い場所に駐車場を作る際に使用されます。一般的なアスファルト舗装よりも蓄熱性が少なく、表面温度を抑えてくれる特徴があります。
排水性舗装
排水性舗装も、透水性舗装と同じく小さな穴が空いたアスファルトを使用します。透水層の下に不透水層を作り、雨を吸収するのではなく排水させる仕組みです。水溜まりを防ぐだけではなく、雨の日に駐車した際の水しぶきや、騒音を防ぐ効果もあります。
保水性舗装
保水性舗装は、透水性舗装と排水性舗装を組み合わせた舗装方法です。保水層に水を溜めておき、高温によって水を蒸発させます。そうすることで自然と表面温度が下がり、環境への配慮が可能です。
遮熱性舗装
遮熱性舗装は、アスファルトの表面に赤外線を反射する材料を塗布する舗装方法です。必要以上に熱を吸収することなく、保水性舗装と同じように環境への配慮が可能です。
半たわみ性舗装
半たわみ性舗装は、アスファルト舗装とコンクリート舗装の要素を組み合わせた舗装方法です。アスファルトの持つ曲げやすさ(たわみ性)と、コンクリートが持つ耐性強度を兼ね備えています。大型トラックや重機用の駐車場に使われることが多いです。
コンクリート舗装
コンクリート舗装は、砂と砂利、セメントと水を混ぜて固める舗装方法です。耐久性が高く、メンテナンスが楽であることから、住宅の駐車場に使用されることが多いです。しかし、アスファルト舗装よりもやや費用が高い傾向にあります。
土間コンクリート舗装
土間コンクリート舗装は、砂と砕石とコンクリートを混ぜ合わせた「コンクリート合材」を敷き詰める舗装方法です。見た目が均一で美しく、耐久性も高いです。アスファルトよりも表面温度が高くなりにくいというメリットがあります。
スタンプコンクリート(デザインコンクリート)舗装
スタンプコンクリート(デザインコンクリート)舗装は、駐車場をよりオシャレにしたいときに使用される舗装方法です。コンクリートの上にレンガや天然石のデザインを施し、着色します。駐車場を住宅の雰囲気に合わせたい人に人気の方法です。
インターロッキング舗装
インターロッキング舗装は、排水性とデザイン性を兼ね備えた舗装方法です。駐車場の上に砕石を敷き、その上に砂、さらにその上にブロックを敷き詰め、水はけをよくします。ブロックの色や種類、デザインを自由に組み合わせることができるのもポイントです。
人工芝舗装
人工芝舗装は、名前の通り人工芝を敷き詰める舗装方法で、水やりやメンテナンスも必要なく、見た目が美しいのが特徴的です。アスファルトやコンクリートと比べて耐久性が心配な人もいるかもしれませんが、充填材をすき間に入れることで強度を高められます。
敷き砂利舗装
敷き砂利舗装は、砂利を敷き詰める舗装方法です。ナチュラルな雰囲気が演出でき、歩くと音が出るため防犯にも役立ちます。一時的に舗装する、他の舗装方法と併用するなど柔軟な使い方ができるのも便利です。
アスファルト舗装のメリット・デメリット
アスファルトは、一般住宅の駐車場にはやや不向きですが、工期が短く費用が安く済むというメリットがあります。
メリット
・工期が短い
アスファルトは乾くのが早いため、施工してから数時間後には駐車場として使用できます。急ぎで駐車場を造りたい方や、スケジュールに余裕がない方には特におすすめです。
・費用が安い
アスファルト舗装の費用は約5,000円/㎡と、他の舗装方法に比べて安いです。数台が置ける広さの駐車場を造る場合、初期費用が安く済むでしょう。
・排水性が高い
アスファルトは、排水性が高いのが特徴的です。水溜まりができにくく、雨の日でも安全に車を出し入れできます。
・騒音が少ない
アスファルトには小さな穴が空いており、その穴から走行中の音を逃がしてくれます。また、コンクリートと比べて柔らかい性質を持っているため、騒音が出にくいです。
デメリット
・コンクリートより耐久性が低い
アスファルトのメリットである柔らかさは、耐久性という点ではデメリットとなり、ひび割れや穴空きのリスクが考えられます。
・表面温度が上昇しやすい
アスファルトは熱を溜めやすいため、夏場は表面温度が高くなりやすいです。高温が続くと変形する可能性もあり、屋根をつけるなどの対策が必要です。
・メンテナンスが必要
変形や穴空き、ひび割れが発生した場合は、その都度メンテナンスが必要です。状態によっては費用が高額になることもあるため、注意しましょう。
コンクリート舗装のメリット・デメリット
コンクリート舗装は、耐久性が高くメンテナンスも少なく済みますが、工期が長い、費用が高いなどのデメリットがあります。
メリット
・耐久性がある
コンクリートはアスファルトよりも耐久性が高く、一般住宅でよく利用されています。駐車場は毎日使うものなので、耐久性が高いのは大きなメリットでしょう。
・表面温度が上がりにくい
コンクリートは、夏場でも表面温度が上がりにくいです。アスファルトと比べて10度近く低い時期もあり、タイヤへの負荷を軽減できるのはもちろん、環境にも配慮できます。
・メンテナンスの頻度が少ない
コンクリートは耐久性が高いことから、メンテナンスの頻度が少なく済みます。施工後の費用の心配がなく安心です。
デメリット
・工期が長い
コンクリート舗装は、舗装後に駐車場として使えるようになるまで数日必要です。コンクリートを完全に乾かさなければならず、スケジュールに余裕がない場合はデメリットとなるでしょう。
・費用が高い
コンクリート舗装にかかる費用は、約10,000円〜14,000円/㎡と、アスファルト舗装よりも高価です。しかし、メンテナンス費用が少なく済むという点を考えれば、大きなデメリットではないでしょう。
インターロッキング舗装のメリット・デメリット
インターロッキング舗装は、実用性と見た目を兼ね備えた舗装方法です。デザインの自由さが魅力で、家と駐車場の雰囲気を統一できます。
メリット
・ひび割れしにくい
インターロッキング舗装はブロックを噛み合わせる施工方法で、車の荷重がかかってもひび割れがしにくいです
・見た目がオシャレ
インターロッキング舗装に使われるブロックには多種多様な色やサイズがあります。それらを自由に組み合わせることができるため、見た目が華やかになります。家や庭の雰囲気に合わせてデザインできるのは大変魅力的です。
・解体がしやすい
インターロッキング舗装はブロックで造られているため、今後「駐車場の舗装を変えたい」と思ったときに解体がしやすいです。
デメリット
・費用が高い
インターロッキング舗装では、ブロックを敷き詰めるための下処理によってコンクリート舗装よりも費用が高くなってしまいます。また、ブロックは重機ではなく手作業で敷き詰めるため、工期も長くなりやすいでしょう。
・メンテナンスが必要
インターロッキング舗装は、下地の砂利の補充、雑草の処理、ブロックの再塗装など、定期的なメンテナンスが必要です。
・表面がデコボコになりやすい
インターロッキング舗装では、ブロックを固めていないので浮き上がりや沈みが発生する可能性があります。表面がデコボコすることもあるため注意が必要です。
人工芝舗装のメリット・デメリット
人工芝舗装は、デザイン性が高くメンテナンスも少ないため人気の舗装方法です。費用も安く済み手軽に施工できるのも嬉しいポイントです。
メリット
・費用が安い
人工芝は、コンクリートやアスファルトよりも費用が安く、肥料やメンテナンスの道具なども必要ありません。低コストで駐車場を造りたいと考えている場合には魅力的なポイントでしょう。
・デザイン性がある
人工芝は天然芝のように枯れることもなく、通年見た目の美しさを保ってくれます。また、緑色だけではなくベージュが混ざったナチュラルな色の製品もあるため、好みや雰囲気に合わせて選べます。
・手軽にできる
人工芝はDIYで敷くことも可能です。材料費だけで気軽に舗装できるのは大きなメリットです。しかし、より綺麗に敷きたい場合は業者に依頼することをおすすめします。
デメリット
・貼り替えが必要
人工芝の寿命は約5〜10年と言われています。安価なものだと2年未満しかもたないケースもあり、劣化が目立つ場合は貼り替えが必要です。
・へたりやすい
人工芝は、コンクリートやアスファルトと比べると耐久性が低くへたりやすいです。長く使っていると表面のパイルが立ち上がらない、下地が破れるなどのへたりが出やすくなります。
・雨の日は滑りやすい
人工芝は雨を吸収しないため、下地で水はけを調整してないと滑りやすくなってしまいます。補填材として砂利を敷き詰めるなど工夫しましょう。
敷き砂利舗装のメリット・デメリット
敷き砂利舗装は車の泥汚れを防ぐことができ、費用も安価です。しかし、機能面は他の舗装方法より劣っている部分もあります。
メリット
・費用が安い
敷き砂利舗装は、他の舗装方法に比べて舗装費用が安価です。なるべく安く駐車場を造りたいという方には特におすすめの方法です。
・工期が短い
コンクリート舗装やアスファルト舗装は、土地を掘り下げて固め、砕石を入れるなどの基礎を作る作業が必要です。しかし、敷き砂利舗装は、土砂を取り除いたところに砂利を入れて固めるだけのため、短い工期で施工可能です。
・水はけしやすい
敷き砂利舗装は他の舗装方法よりもすき間が多く、雨の日の水はけに優れています。熱もこもりにくく、表面温度が上昇しにくいです。
デメリット
・タイヤの跡が付きやすい
敷き砂利舗装は使い続けるうちに車の重みで砂利が動いてしまいます。すると、停車位置にタイヤの跡が残ってしまい、水や泥が溜まる原因になりやすいでしょう。
・飛び石しやすい
勢いよく車を動かすと、衝撃によって砂利が飛び散る可能性があります。あまりにも勢いが強いと、他の車や家の壁を傷つけてしまうこともあるため注意しましょう。
結局駐車場舗装はどの施工がおすすめ?
どの駐車場舗装で施工するか悩んだときには、駐車場の条件や自分自身のこだわりで考えてみましょう。例えば、広い土地で駐車場経営をしたい場合は、比較的安価なアスファルト舗装、耐久性がありシンプルな見た目がいい場合はコンクリート舗装がおすすめです。また、見た目の美しさにこだわりたい場合はデザインコンクリートやインターロッキング舗装、人工芝舗装をおすすめします。
まとめ
駐車場の舗装には、「アスファルト舗装」「コンクリート舗装」「インターロッキング舗装」「人工芝舗装」「敷き砂利舗装」など様々な種類があります。それぞれメリット・デメリットがあり、どの方法が一番よいかは条件や好みによって変わるでしょう。費用面や機能性、デザイン性など、総合的に判断し、自分に合った駐車場の舗装を行いましょう。