使っていない物置には事故や犯罪のリスクが潜んでいるため、なるべく早く撤去しなければなりません。しかし、物置の解体方法や費用を詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。今回は、物置の解体を自分でするか業者に頼むかの判断基準と解体にかかる費用を解説します。
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使っていない物置を放置するとどうなる?
まずは使っていない物置を放置するリスクを解説します。
倒壊や破損の危険性がある
使っていない物置は、倒壊や破損の危険性があります。物置は使われないと劣化が進み、構造が脆くなります。劣化した物置を放置し続けると、台風や地震などの自然災害をきっかけに倒壊や破損を起こしてしまうのです。
犯罪に利用される可能性がある
物置は犯罪に利用される可能性があります。空き巣にとって物置は、建物に侵入する際の死角や足場として利用できます。侵入しやすい建物と認識されると、犯罪のターゲットにされやすいため注意が必要です。
事故が起こる恐れがある
物置を放置すると、事故が起きる恐れがあります。たとえば、劣化した物置が倒壊し、通行人にケガをさせるリスクが考えられるでしょう。劣化によりドアが開かなくなって、物置の中に子どもが閉じ込められた事例もあります。
土地の活用が難しくなる
物置を放置している土地は、有効活用するのが難しいでしょう。仮に物置がなくなれば、駐車場や庭を広くできるなど、空いたスペースを活用できます。また倒壊の危険性があると、物置を放置している周辺の土地まで活用できなくなってしまいます。
カビや害虫・害獣のリスクがある
使われなくなった物置は、カビや害虫・害獣のリスクがあります。長い間扉を開けずに放置していると物置の中は湿度が高くなり、カビが繁殖しやすい環境になります。
また清掃が行き届いていないと、汚れをエサとする害虫が集まり、さらに害虫をエサにするネズミやタヌキなどの害獣が住みつく可能性があります。
物置の解体を自分で行う際の費用
物置の解体を自分で行う場合、必要な工具の準備費や廃材の処分費が発生します。必要最低限の工具であれば1,000~2,000円ほど、脚立や電動インパクトドライバーなど購入すると30,000~65,000円ほどかかります。
廃材の処分で最も安い方法は、トラックを借りて自治体に粗大ごみとして持ち込むことです。自治体によって粗大ごみの受入対応は異なるため、詳しくは各自治体に問い合わせましょう。岡山市の場合、物置を粗大ごみとして持ち込むには、サイズに応じて以下の収集手数料がかかります。
最も長い辺の長さ | 手数料 |
120cm超え | 2,500円 |
60cm超え120cm以下 | 500円 |
60cm以下 | 200円 |
※分解されたものに限ります。
物置の解体を業者に依頼したときの費用相場
解体業者に依頼する場合、費用は物置の3辺の合計で決まります。
3辺(横幅・奥行・高さ)合計サイズ | 費用相場 |
400cmまで | 15,000~20,000円 |
500cmまで | 20,000~25,000円 |
600cmまで | 25,000~30,000円 |
以下の場合は、費用が上がる可能性があります。
- 材質がスチール製以外(木製など)
- 接合部分のボルト・ナットが劣化している
- コンクリート基礎が設置されている
- 2階以上に設置されている
必要最低限の工具だけで自力で作業ができるなら、費用は5,000円以内に抑えることが可能です。しかしサイズが大きいもしくは劣化している物置は、自力で解体しても費用が30,000円を超えたり、解体作業で怪我をしたりする場合があるため、業者に依頼した方が良いでしょう。
物置を自力で解体するべきか解体業者に頼むべきかの判断基準
物置の大きさ
大人が中に入れるほど高くて広い物置は、解体業者に依頼すべきです。物置は大きいほど解体が難しく、人手と技術を要するためです。ケガをするリスクや時間、手間がかかることを考慮すると、プロに頼んだほうがよいでしょう。
物置の材質
物置が木製の場合は、解体業者に依頼すべきです。スチール製以外の物置は構造が複雑なため、高い技術が必要になります。組み立て式のスチール製物置であれば、ボルト・ナットで連結されている製品が多いため、自力で解体できるケースが多いといえるでしょう。
基礎の有無
物置の下にコンクリートブロックを置いただけの状態であれば、自力で解体しやすいでしょう。しかし、コンクリートを流し込んだ丈夫な基礎の撤去には、専用工具と技術が必要です。ケガのリスクや時間がかかることを考慮して、解体業者への依頼をおすすめします。
物置の劣化状況
物置の劣化が進んでいる場合は、解体業者へ依頼してください。劣化している物置は、解体中に屋根や壁が崩れてケガをするリスクが高いからです。ボルトやネジがさびていて取り外すのが困難な可能性も考えられます。
アスベストの使用状況
物置にアスベストが使用されている場合は、迷わず解体業者に依頼してください。アスベストの繊維を吸い込むと、肺がんや悪性中皮腫などの健康被害が出るリスクがあります。解体時には適切な対策・保護具の着用が必要なため、アスベストを正しく除去できる専門業者への依頼が必須です。自身だけでなく近隣住民にも危険が及ぶため、アスベストが使われた物置は絶対に自力で解体してはいけません。
アスベストの見分け方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
撤去作業のしやすさ
物置が撤去作業のしにくい場所にある場合は、業者に依頼するのがおすすめです。たとえば、物置の周囲が塀に囲まれていたり、2階のベランダに設置されていたりすると、自力での解体作業は難しいでしょう。
また物置が解体できたとしても廃材を搬出する必要があります。設置場所によっては、室内や階段を使って運ぶ必要があり、搬出ルートの養生に手間と時間がかかります。解体作業や廃材の搬出がしにくい場合は、自力で行わず解体業者へ依頼しましょう。
物置の解体を自分で行う手順
ここからは、物置の解体を自分で行う手順を解説します。
必ず用意するもの
物置の解体で必ず用意するものは以下の通りです。
- 軍手
- スパナまたはレンチ
スチール製の物置はボルトとナットで固定されているため、外すためにはスパナまたはレンチが必要です。
必要に応じて用意するもの
必要に応じて以下を用意しておくとよいでしょう。
- 電動インパクトドライバー
- バールまたはグラインダー
- 脚立
電動インパクトドライバーを用意しておくと、解体作業がスムーズに進みます。ボルト・ナットがさびている場合は、バールまたはグラインダーが必要になるでしょう。脚立は物置のサイズに応じて準備してください。ただし、ボルト・ナットがさびている、もしくは脚立が必要な高さの物置であれば、ケガのリスクがあるため解体業者へ依頼するほうが良いでしょう。
解体は上から順番に行う
解体は上から下へ行うのが基本です。物置の場合は以下の順で解体します。
- 屋根
- ドア
- 壁
- 床
取り外す順番を間違えると、屋根や壁が崩れてくるリスクがあるためご注意ください。背の高い物置を一人で解体するのは難しいため、解体部分を誰かに支えてもらう必要があります。とにかく事故がないように、丁寧に進めましょう。
基礎の撤去を行う
次は基礎の撤去を行います。小さな物置の場合、下にコンクリートブロックが置かれているのが一般的です。ブロックをひとつずつ手作業で撤去していきましょう。
大型の物置はコンクリート製の丈夫な基礎を打っていることがあり、ハンマーなどで少しずつ崩す作業が必要です。時間もかかり、技術がないと難しい作業なので、解体業者に依頼するのがおすすめです。
廃材の処分を行う
物置の解体が終わったあとは廃材の処分です。基本的に解体後の廃材は粗大ゴミで処分できます。自治体によっては金属の回収をしていないので事前に確認してください。もしくは、金属の回収を行っているリサイクル業者に依頼しましょう。
物置の解体費用を抑えるポイント
安全性や手間を考慮すると、物置は自力での解体より業者へ依頼するのがおすすめです。最後に解体業者の依頼費用を抑えるポイントを解説します。
物置内の荷物をできるだけ減らしておく
物置内の荷物をできるだけ減らしておくと、業者の費用は抑えられます。解体と一緒に荷物の撤去・処分をお願いすると、その分の費用が上乗せされてしまうからです。業者に解体してもらう前になるべく物置内を整理しておきましょう。
複数の業者に見積もりをとる
物置の解体は、1社だけでなく複数の業者に見積もりを依頼しましょう。複数業者へ見積もりを依頼して費用を比較したり価格交渉したりすると、費用を安く抑えられます。また、費用の相場を知ることにもつながるため、適正価格かどうかの判断がしやすくなります。安すぎる価格を提示する業者は、違法工事や廃材の不法投棄を行う可能性が考えられるのでご注意ください。費用を安く抑え、信頼できる業者へ依頼するために、複数社に見積もりを取りましょう。
まとめ
物置のサイズが大きかったり劣化が進んでいたりする場合は技術や人手を要するため、自力で解体するのが困難です。解体費用を安く抑えるために無理をして自力で解体すると、思わぬ事故やケガにつながります。
解体中の倒壊やアスベストの吸入のリスクを防ぐためにも、物置の解体は信頼できる業者へ依頼しましょう。