家や建物の解体工事を行う際、「失敗したくないけど、どうすればいいのだろう」と不安を感じている方は多いでしょう。解体工事をトラブルなく完了するためには、工事で起こりやすい失敗事例や注意すべきポイントを頭に入れておき、対策する必要があります。
この記事では、解体工事で起こりやすいトラブル・失敗事例や、失敗を避けるための解体業者選びのポイントなどを詳しく解説します。解体工事で失敗しないためにできることを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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業者選定時に起こりやすいトラブル・失敗事例
まずは、解体工事の最初のステップである「業者選定時」に起こりやすいトラブル・失敗事例から紹介します。
パートナーに全て任せた結果悪質な業者に依頼してしまった
配偶者などのパートナーに解体業者選びを全て任せた結果、悪質な業者に依頼して費用が高くついてしまったという失敗事例があります。解体工事を行う時は、相手に全て任せるのではなく、一緒に見積もりを比較したり、話し合いをしたりして、家族全員が納得できる形で工事を依頼することが大切です。
断るのが申し訳なくて最初に見積もり依頼をした業者を選んでしまった
最初に見積もり依頼をした業者に断りを入れるのが申し訳なく感じてしまい、契約したところ、費用が相場より高額なことに気づいて後悔したという事例もあります。
1社だけで決めてしまうと、工事費用が妥当かどうか判断できません。業者に断りを入れる際は「他社に決めた」などの明確な理由を伝えれば問題ありませんので、複数社で比較検討した上で業者は決めるようにしましょう。
知人に紹介されて断れなかった
知人から解体業者を紹介されて断れず契約してしまい、失敗につながるケースもあるでしょう。具体的には、知人の紹介だったため、他社よりも費用が高いと思ったが断れなかったり、工事中も言いたいことが言えなかったりして後悔するケースです。解体工事にはそれなりの費用がかかるため、納得して任せられる業者にお願いするようにしましょう。
工務店に紹介された業者を選んでしまった
工務店に紹介された解体業者を選んだ場合、中間マージンと呼ばれる仲介手数料が発生するため、割高になる傾向があります。自分で業者を選ぶ手間を省けるメリットはあるものの、人によっては余計な費用がかかって失敗したと感じることもあるでしょう。費用を抑えるなら、自分で業者を探すのがおすすめです。
連絡をしても放置されてしまうことが多かった
質の低い解体業者に依頼してしまうと、会社や担当者に電話をしてもなかなかつながらず、放置される事例があります。業者と連絡がつかないと意思疎通ができず、納得のいく工事が行えない可能性があるため、注意が必要です。トラブルを避けるためにも、きちんと連絡がとれる業者を選ぶことが大切です。
解体作業時に起こりやすいトラブル・失敗事例
次に、「解体作業時」に起こりやすいトラブル・失敗事例を紹介します。解体工事が始まってから後悔するケースもあるため、あらかじめ把握しておきましょう。
騒音や振動で近隣からクレームが来た
解体工事でよくあるトラブルとして、騒音や振動が原因で近隣からクレームが来るケースが挙げられます。例えば、工事前の挨拶をしないまま突然工事を始めたり、法律で決められた時間・曜日以外で工事を行ったりして、クレームが発生する事例があります。クレームを回避するためには、法律やマナーを守り、近隣に配慮できる解体業者を選ぶことが重要です。
車に傷がついてしまった
解体工事中、現場や現場付近に停めていた車に傷がついてしまう場合があります。施主の車だけでなく、他人の車に傷がつく可能性もあるため注意が必要です。工事中は車を傷つけてしまわないよう、車を移動させたり、保護シートをかけたりするなどの対策が求められます。
切らないで欲しかった庭木を切られてしまった
解体工事の際に、事前の確認漏れや意思疎通ができていなかったなどの理由で、切らないで欲しかった庭木を業者に切られてしまったという事例もあります。誤って大切な木が切られてしまわないよう、事前にきちんと打ち合わせして意思疎通をはかっておくことが大切です。
解体工事後に起こりやすいトラブル・失敗事例
ここまで、業者選定時や解体作業時に起こりやすいトラブル・失敗事例を紹介しましたが、「解体工事後」にも注意しなければいけない事例があります。トラブルを避けられるように、それぞれ押さえておきましょう。
整地が適切に行われなかった
家や建物の解体後、粗仕上げや砂利整地、コンクリート舗装などの整地が行われず、地面が凸凹の状態のままだった失敗例もあります。地面が平らになっていないと、その後の土地活用に支障が出てしまうため、工事前の打ち合わせで業者と対応を話し合っておくことが大切です。また、工事後はきちんと整地が行われているか確認してから、費用は支払うようにしましょう。
いい加減な業者が不法投棄をしていた
解体工事で出た産業廃棄物は、中間処理施設や最終処分場に運び、適切に処理する必要があります。しかし、いい加減な対応をする悪質業者の場合、不当な利益を上げようと産業廃棄物を地中に埋めたり、山や空き地に捨てたりして不法投棄をするケースがあります。
万が一、不法投棄があった場合、罰せられるのは基本的に業者ですが、トラブルに巻き込まれないためにもいい加減な業者に依頼しないことが重要です。
工事後のアフターフォローがなかった
通常、解体工事後の一定期間内はアフターフォローや保証などがあるものですが、アフターフォローがない業者に依頼してしまうケースがあります。その場合、工事後に何かしらの欠陥が見つかったり、隣家に損傷が見つかったりしても、対応してもらえない可能性があります。業者選定の際は、アフターフォローがあるかどうかきちんと確認しておきましょう。
失敗を避けるための解体業者選びのポイント
解体工事で失敗しないためには、解体業者選びがとても重要です。業者を選ぶ際の7つのポイントがあるので、それぞれチェックしていきましょう。
解体工事の許可や資格を持っているか
解体工事を行うためには、建築業許可証、または解体工事業登録が必要です。しかし中には、許可や登録を受けていない悪質業者も存在するため、工事を依頼する前に、許可や登録の提示をしてもらえるか確認することが重要です。万が一、業者が提示を拒んだり、言い訳をしたりする場合は、許可や登録を受けていない悪質業者の可能性があるため、注意しましょう。
見積もり内容や追加費用の説明をしてくれるか
見積もりの金額が一式で記載されている場合、どの作業にいくら費用がかかるのか、何の作業が含まれているのかが把握できず、相場よりも高い費用だったり、あとから追加費用を請求されたりする可能性があります。見積もりの内訳がきちんと記載されていて、内容や追加費用についてもきちんと説明をしてくれる解体業者なら信頼できるといえます。
やりとりに不審な点がないか
解体業者とやりとりを行う際に、不審な点がないかもチェックしておきましょう。質問に対して丁寧に回答してくれなかったり、期限や約束を守ってくれなかったりする業者の場合、安心して工事を任せられません。少しでもやりとりに不審な点があれば、ほかの業者を探しましょう。
過去の工事実績が十分にあるか
解体工事の実績が豊富にあり、社歴の長い業者であれば、高い技術とノウハウを活かして、的確に工事を行ってくれる可能性が高く、安心して任せられるでしょう。業者のホームページを確認した際に、工事実績や社歴をチェックしておくのがおすすめです。
重機を自社で保有しているか
解体業者によっては、工事で使う重機を自社で保有していない場合があります。その場合、工事内容に合わせて重機をリースする必要があるため、リース費用が上乗せされ、重機を自社保有している業者よりも工事費用が高くなる可能性があります。業者を選ぶ際は、重機を自社で保有しているかどうかも確認しておくとよいでしょう。
マニフェストを適切に発行しているか
「マニフェスト」とは「産業廃棄物管理票」ともいい、解体工事で出た産業廃棄物が適切に処理されているかの過程を記録する管理票のことです。不法投棄を防ぐ目的で運用されているため、解体工事後にマニフェストの写しを施主がチェックすることで、不法投棄されていないか判断できます。もし業者がマニフェストの写しを渡してくれない場合は、不法投棄をする可能性があるため注意しましょう。
工事保険に加入しているか
解体工事では細心の注意を払って作業を進めますが、隣家の塀を傷つけてしまうなどの事故やトラブルが発生する可能性があります。そのため、解体業者は万が一に備えて、工事保険に加入しているのが一般的です。
しかし、中にはコストを抑えるため、工事保険に加入していない業者も存在します。業者が工事保険に加入していなかった場合、事故やトラブルが起きても十分に対応できず、施主にも損害賠償を求められるリスクがあります。業者を選ぶ際は、工事保険に加入しているか確認しましょう。
問題が発生した時の対処法
解体工事でトラブルやクレームなどの問題が発生した時はどうすればいいのでしょうか。ここからは、具体的な対処法を2つ紹介します。いざという時に冷静に対応できるよう、対処法を押さえておきましょう。
すぐに近隣住民の方に話を聞きに行く
万が一、トラブルやクレームが発生した場合は、すぐに近隣住民の方に詳しい話を聞きに行くことが重要です。放置してしまうと近隣住民の方の怒りを助長させ、大きなトラブルに発展する可能性があります。また、責任が業者にある場合でも、今後の近所付き合いに支障が出ないよう、施主として誠意ある対応を心がけましょう。
弁護士や消費者センターに相談する
自分だけで対応するのが難しい場合は、弁護士や消費者センターに相談するのも1つの方法です。弁護士は建築業界に強い人を選びましょう。消費者センターは、商品やサービスなど消費生活全般に関するトラブルについて受け付けている機関で、無料で相談できるメリットがあります。まずは消費者センターを利用して、解決が難しいようなら弁護士を頼るのもよいでしょう。
解体工事で失敗しないためのポイント
解体工事で失敗するリスクを避けるためには、優良業者を選ぶことが大切ですが、そのほかにも失敗しないためのポイントが3つありますので紹介します。
相見積もりをなるべく行う
見積もりを1社だけしかとらなかった場合、費用が適正なのか判断できず、相場よりも高い費用で工事を依頼してしまう可能性があります。相見積もりをなるべく行い、複数社で比較検討した上で業者を選びましょう。
見積もりの詳細を確認する
解体工事で失敗しないためには、見積もりに記載されている内訳の詳細をしっかりと確認することが大切です。どんな作業が発生していて、それぞれの作業にいくらかかっているのか、不備がないかなどの点に注意しながら、適正な内容・価格かどうか確認しましょう。
近隣の方への挨拶を必ずしておく
解体工事では騒音や振動、粉じんの飛散などで、近隣の方にどうしてもご迷惑をおかけしてしまいます。工事前には挨拶を必ずしておき、工事を行う旨を伝えて理解を得ておくことが重要です。近隣の方への配慮を欠かさないようにしましょう。
まとめ
解体工事の失敗やトラブルを避けるためには、この記事で紹介した業者選定時・作業時・工事後のトラブルや失敗例、失敗しないためのポイントなどを参考に、事前にしっかりと対策することが大切です。不安のない解体工事を行えるよう、信頼できる優良解体業者を選びましょう。