敷地内にあるフェンスの撤去を検討していると「費用はどのくらいかかるだろうか」と疑問に感じるのではないでしょうか。フェンスの種類や作業環境によっては、多くの費用がかかってしまう可能性があります。
そこで今回は、フェンスの撤去費用が高くなる要素と、費用を抑える方法を解説します。フェンスを撤去する際の判断基準や注意点もまとめているので、不安のない状態で撤去を進めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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フェンスの撤去費用
フェンスの撤去費用は約5~20万円が相場です。金額の幅が広いのは、フェンスや基礎の種類、作業現場の状況によって費用が大きく異なるためです。正確な金額を知りたい場合は、解体業者に現地調査をしてもらったうえで、見積もりを出してもらいましょう。
フェンスの撤去費用を決める要素
次にフェンスの撤去費用を決める要素を解説します。金額が高くなるケースもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
撤去するフェンスの大きさや種類
フェンスの大きさや種類は、撤去費用を左右する要素の一つです。
例えば、一戸建て住宅にあるようなフェンスよりも、グラウンドなど広い敷地を囲むフェンスの方が撤去に手間がかかるため、その分費用が高額になります。また、アルミなどの軽いフェンスよりも鋳物などの重量があるフェンスの方が費用が高くなる傾向があります。
ここからはフェンスの種類別の特徴を見ていきましょう。
メッシュフェンス
メッシュフェンスは、細いスチールが網目状に組まれており、公園や運動場でよく設置されているタイプです。耐久性に優れており、特に風の影響を受けにくいのが特長です。メッシュフェンスの耐用年数は10年ほどとされています。
アルミフェンス
アルミフェンスは横直線の形状が多く、さびにくいのが大きな特長です。安価で設置できるため、多くの住宅で使われています。耐用年数は約30年とされていますが、衝撃を受けると破損してしまう可能性があります。解体に手間がかからないので、撤去費用は比較的安く済むでしょう。
鋳物フェンス
鋳物フェンスとは、亜鉛やアルミなどの金属を熱して溶かし、型に流して作られるフェンスです。高級感があり、洋風でおしゃれな外観が魅力的です。重量がある鋳物フェンスは、解体時には人手が必要となるので、撤去費用がかさむ傾向があります。
ウッドフェンス
ウッドフェンスは、本物の木のぬくもりを楽しめるフェンスです。耐久性は木材の種類によって変わり、ホームセンターで購入できるようなソフトウッド製は、メンテナンスをしなければ1~2年で腐食してしまいます。
一方、ハウスメーカーや工務店で作られているものは、ハードウッド製が多く、数年に一度メンテナンスすれば20年ほど使用できます。
なお、雨風や日差しにより木材の腐食が進んでいるケースがあるため、他の素材のフェンスより撤去時の倒壊リスクが高いのが欠点です。撤去作業を慎重に進める必要があるので、費用がかさむ可能性があります。
樹脂フェンス
樹脂フェンスの見た目はウッドフェンスに近いですが、腐食することがないため、10年以上と長期間使えるのが特徴です。ウッドフェンスより耐久性に優れていますが、他のフェンスと比べると寿命は短いです。
基礎の種類
フェンスは直接地面に取り付けられているのではなく、基礎の上に設置されています。そのため、基礎の種類によっても撤去費用が異なります。
フェンスを支える基礎には、独立基礎とブロック基礎の2種類があります。独立基礎は、フェンスの柱ごとに別々の基礎で固定するタイプです。一方、ブロック基礎は地面に積み上げたコンクリートブロックの上にフェンスを設置するタイプを指します。
ブロック基礎は、柱部分だけに施工されている独立基礎より解体に手間がかかるため、撤去費用が高くなる傾向があります。
作業現場の状況
作業しづらい現場であるほど、フェンスの撤去費用は高くなります。
例えば、フェンスと建物の間隔が狭い現場は作業がしにくいうえ、建物を損傷しないよう慎重に撤去を進める必要があります。また現場までの道幅が狭く、作業用の車両が入らない場合は、手作業でフェンスを撤去しなければいけません。
このような場所での作業は通常よりも時間がかかったり、作業員を増やさなければならなかったりするため、撤去費用が高額になってしまうのです。
廃棄物の量
フェンスの撤去費用には、廃棄物処理費用も含まれます。廃棄物処理費用は廃棄物の量に応じて変動するため、廃棄物が大量にあるほど高額になる傾向があります。また、種類ごとに処理費用が異なるケースがあるので、フェンスの材質も合わせて確認しておきましょう。撤去費用の相場は以下の通りです。
廃棄物の種類 | 1トンあたりの処理費用相場 |
木くず | 11,000~15,000円 |
金属くず | 1,000~5,000円 |
廃プラスチック | 35,000~75,000円 |
このように金属製と比較すると、ウッドフェンスや樹脂フェンスの廃棄物処理費用が高くなる傾向があります。
フェンスの撤去費用を抑える方法
フェンスの撤去費用を抑えるためには、複数の解体業者から見積もりを取ることが大切です。
見積もりを比較することで、解体業者の提示金額が相場より高いかどうかが判断できます。フェンスの撤去時期を自由に決められるときは、業者側にとって都合のよい日程を提示してもらい、費用を抑えてもらうように交渉するのも手段の一つです。
また、フェンスの撤去工事に関する補助金制度を設けている自治体もあります。自治体のホームページなどから、利用できる制度がないか確認してみましょう。
フェンスの撤去手順
フェンスは適切な撤去をしなければ、建物の破損や通行人との事故につながります。解体業者が適切な方法で作業を進めているかを施主として確認しておきましょう。
基礎部分を掘り起こす
まずは、土中に埋まっている基礎部分を掘り起こします。その後、基礎からフェンスの柱が抜けるように、固定部分にあるコンクリートやモルタルを取り崩します。いきなりフェンスを引き抜くわけではなく、下準備が必要であることを認識しておきましょう。
フェンスを解体する
次に基礎から引き抜いたフェンスを解体します。接合部分がしっかり固定されているので、専用の工具を使って取り外します。フェンスの一部を解体する場合は、残った部分を研磨したり塗装したりするなど仕上げの作業が必要です。
基礎部分を補修する
フェンスを解体したあとは、基礎を掘り起こした部分の補修を行います。基礎を取り除いた場合は、モルタルを流し込んで水たまりができないように平坦にします。最後に作業現場を清掃し、フェンスの撤去工事は完了です。
フェンスを撤去する際の判断基準
なかには、フェンスを撤去するべきかを悩んでいる人もいるでしょう。ここからは、フェンスを撤去する際の判断基準を解説します。
フェンス自体が傾いている
フェンス自体が傾いている場合は、撤去を検討した方がよいでしょう。傾いているフェンスは、目隠しや防犯の効果が薄れ、本来の役割を果たせなくなっている可能性があります。
フェンスが倒れて通行人にけがをさせてしまうリスクもあるため、可能な限り早めに撤去するのがおすすめです。
フェンスの劣化が進んでいる
フェンスにサビやひびがある場合も、倒壊する可能性があります。
劣化の進行具合はフェンスの種類によって異なるため、築年数から撤去を検討するのも手段の一つです。例えば、木製フェンスは耐用年数が短く、アルミ製やメッシュ製の場合は耐用年数が長い傾向があります。
ただ、メッシュフェンスはネット部分が破断するとけがの原因となるため、切れている箇所がないかを定期的に確認しておきましょう。
フェンスを撤去する際の注意点
フェンスを撤去する際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
- フェンスの所有者を確認する
- 自力での解体は難しい
それぞれ詳しく解説します。
フェンスの所有者を確認する
撤去工事をする前に必ずフェンスの所有者を確認しましょう。隣家の所有物にも関わらず、撤去してしまうと損害賠償トラブルに発展することも考えられます。
フェンスが共有物であれば撤去費用の一部を負担してもらえる場合もあるので、業者にアドバイスをもらいながら所有者を確認しておきましょう。
自力での解体は難しい
フェンスの撤去は建物の解体工事と比較すると規模が小さいですが、専門知識や技術のない人が自力で撤去するのは困難です。
コンクリートの基礎を掘り起こしたり、フェンス自体を解体したりする際には、本格的な工具が必要です。専用工具を整えずにフェンスを撤去してしまうと、けがや事故につながる場合があります。そのようなトラブルを防ぐためにも、解体業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
フェンスの撤去費用は5~20万円ほどで、フェンスの大きさや種類、基礎や作業現場の状況によって変動します。
フェンスの撤去費用を抑えるには、複数の解体業者から見積もりを取ることが大切です。傾きや劣化が見られるフェンスは、倒れて通行人にけがをさせるリスクがあるため、可能な限り早く撤去しましょう。