解体工事で足場が必要になった際に「足場の解体にはどのくらい時間がかかるのか」「トラブルや事故の危険性はあるのか」と不安を抱く人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、足場解体にかかる時間や費用、作業に伴うトラブル事例を解説します。トラブルを避けるためにできることや、信頼できる業者を選ぶコツもまとめているので、近隣への影響を抑えてトラブルなく進めたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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足場解体にかかる時間
足場解体にかかる時間は、足場の組み立て時の半分程度です。30~40坪ほどの戸建て住宅の足場を2~3人で解体すると3~4時間前後かかります。
なお、以下のようなケースでは、足場解体に時間を要する可能性があります。
- 3階以上の建物
- 50坪を超える建物
- 隣接している家との距離が近い
- 足場材を載せるトラックまでの距離が遠い
- 悪天候
足場解体は危険が伴う作業なので、丁寧に進める必要があります。そのため、作業時間を大幅に短縮するのが困難といえます。作業を焦らせるのは、事故の危険性を高めてしまうので得策ではありません。悪天候の場合は、足場解体の日程を延期にするなどの配慮も大切です。
足場の組み立てと解体にかかる費用
足場の組み立てと解体にかかる費用は見積書を確認するのが確実ですが「単価×足場架面積」で算出するのが一般的です。足場架面積は「(家の外周+8m)×高さ」で求められます。
一般的な一戸建て住宅であれば、足場の組み立てと解体にかかる費用は15~20万円ほどです。
なお、足場費用を無料としている業者は、悪徳業者の可能性があるため注意しましょう。足場の組み立てや解体は、無料でできるほどシンプルな作業ではないので、利益を出すために違法な工事をしている恐れがあります。
足場解体でよくあるトラブル
足場解体には騒音や事故のリスクがあります。ここでは、足場解体でよくあるトラブルを詳しく見ていきましょう。
騒音
解体工事に使われる足場は、くさび式足場(ビケ足場)が一般的です。くさび式足場は、つなぎ目部分の金属をハンマーで叩いて解体します。そのため、大きな金属音が響き、騒音トラブルにつながる可能性があります。
なお、暗くなると解体作業の危険性が増すため、朝の8~9時から始めるケースがほとんどです。それよりも早い時間帯になると、騒音による近隣トラブルが起きやすいので、作業時間をあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
事故
足場の解体中に、足場材が倒れて作業者や通行人、通行車両にぶつかる可能性もあります。また、作業者や工具が落下するリスクもあり、最悪の場合には命を落とす事故につながることも考えられるでしょう。
施主として事故のリスクを抑えるためには、作業を丁寧に進めてくれる業者を選ぶことが大切です。複数の業者に見積もりを依頼して「適正価格で工事をしてくれる業者」や「打ち合わせや現地調査を丁寧に進めてくれる業者」を選びましょう。
建物や備品の破損
足場材を運ぶ際に、家の外壁やエアコンの室外機、庭にある備品などにぶつけて傷付けるトラブルにも注意しましょう。このようなトラブルは、敷地が狭い場合や、隣接している建物が近い場合に発生する傾向があります。
隣の家も含めて建物や備品を破損したときは、業者が加入している「請負業者賠償責任保険」により損害を賠償できます。ただ、トラブルは発生しないに越したことはないので、作業しやすいように建物の周辺を整理しておきましょう。
道路使用許可の申請漏れ
「道路使用許可」の申請をせずに作業を始めてしまうと、警察から指導・罰則を受ける可能性があります。場合によっては工事が中止となり、工期が遅れてしまうことも考えられるでしょう。
道路使用許可の申請は業者に任せるのが一般的です。経験が豊富な業者ほど、申請するタイミングや必要な書類に詳しく、手続きをスムーズに進めてくれるでしょう。
なかには、申請を怠る悪徳業者もいるため、見積もりや現地調査の際にきちんと対応してくれる業者かを見極めることが大切です。
トラブルを避けるためにできること
足場解体の騒音や事故などのトラブルは、工事前の行動次第で避けられます。ここからは、トラブルを避けるためにできることを解説します。
近隣住民への挨拶
近隣住民への挨拶は、工事前に済ませておきましょう。挨拶をして工事の説明をしておけば、騒音などの問題が起きても、近隣トラブルに発展しにくいからです。
一方、挨拶をしないまま工事が始まると、近隣住民からの不信感やストレスが大きくなるため、トラブルにつながりやすくなります。
近隣住民への挨拶は、工事が始まる1週間前から10日前に済ませておくのが一般的です。また、工事の内容を詳しく説明できる工事担当者に同行してもらうことで、近隣住民に安心感を持ってもらいやすくなります。
近隣挨拶の重要性や挨拶するときのポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://active-okayama.com/beforehand_greeting/
建物周辺の整理
足場材の搬入・搬出で建物の周辺にある備品を傷付けてしまう可能性があるため、工事前に建物周辺を整理しておくことも大切です。たとえば、車や自転車などはほかの場所に移動しておきましょう。
また、備品や雑草で溢れかえっていると、作業を進めにくく、作業時間が延びたり事故につながったりする可能性が高まります。敷地内には不要品を置かないのはもちろんのこと、雑草の駆除などもしておき、可能な限り作業しやすい環境を整えておくのが理想的です。
現地調査
足場は、現場の敷地や隣接する家屋の状態によって仮設方法が異なります。そのため、事前に現地を見ていなければ、最適な足場の仮設方法や搬入・搬出方法が検討できず、トラブルが起きる可能性が高まるでしょう。
また、現地調査はリスクを洗い出し、適切な対策を取るためにも必要です。足場解体に伴うトラブルを抑えるために、現地調査を怠る業者に依頼するのは避けましょう。
現地調査で確認する項目や依頼する際のポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています。
現地調査とは?実施する目的や確認する項目をわかりやすく解説
信頼できる解体業者を選ぶコツ
足場の解体で起きるトラブルを軽減させるためには、信頼できる業者を選ぶことが大切です。ここでは、信頼できる業者を選ぶコツを解説します。
契約書や見積書の内容が明確であるか
信頼できる解体業者を見極めるには、契約書や見積書を工事前に発行してもらい、記載内容が明確になっているかをチェックすることが大切です。
たとえば「一式」と曖昧な表記ではなく、単価や数量など内訳を細かく記載してくれている業者の方が、トラブルにつながりにくいでしょう。
なお、無料で足場の組み立てや解体をする業者は、違法工事をしている可能性があります。悪徳業者に依頼しないためにも、足場にかかる費用が詳細に記載されているかの確認も欠かせません。足場の項目が見当たらないときは、直接業者に聞いてみましょう。
請負業者賠償責任保険に加入しているか
業者を選ぶ際は、請負業者賠償責任保険に加入しているかも確認しましょう。
請負業者賠償責任保険とは、工事や作業に伴う対人・対物事故による賠償責任を補償してくれる保険です。保険の契約内容によりますが、裁判費用や弁護士費用までカバーしているものもあります。
請負業者賠償責任保険に加入していない業者は、事故が起きても適切な対応を取ってくれない可能性があります。事故が起きたとしても信頼して業者に対応を任せられるよう、保険加入をしているかを確認しておきましょう。
許可や資格を持っているか
解体工事に必要な許可や資格を持たずに工事をする業者もまれにいます。そのため、依頼する前に許可や資格を持っているかを、業者のホームページや国土交通省の「建設業者検索」などを使って確認しましょう。
解体工事をするためには解体工事業登録、一定金額を超える解体工事には建設業許可が必要です。また、足場の組み立て・解体にも資格の保有が求められます。
許可や資格を持たない業者を選ばないように、必ずチェックしましょう。
解体工事業登録や建設業許可の詳細や、登録や許可の所得実績を確認する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
足場の解体は、工具の落下や足場材の転倒など危険が伴う作業であり、丁寧に進める必要があります。足場解体にかかる時間は、30〜40坪程度の一般的な住宅であれば、3~4時間ほどが一般的です。
また、解体工事で多く使われる「くさび式足場」は、金属をハンマーで叩いて解体するので、騒音が出やすく近隣へ配慮する必要があります。事故や騒音のトラブルを避けるためにも、近隣住民への挨拶や建物周辺の整理が欠かせません。
これらのトラブルを引き起こさないためにも、信頼できる業者に依頼することが大切です。本記事で解説した業者を選ぶコツを参考にしながら、信頼できる業者を見つけましょう。