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解体コラム

看板の撤去はどこに依頼する?種類ごとの撤去費用の相場も詳しく解説!

事務所や店舗などに設置されている看板ですが、老朽化や移転、閉店といったタイミングで撤去を検討する方は多いでしょう。そこで気になるのが「どこに依頼すればいいのか?」「費用はいくら位かかるのか?」という点です。

この記事では、工事を依頼できる業者や撤去にかかる費用相場、費用を抑えるポイント、撤去を依頼する際の注意点について詳しく解説します。コストを抑えて安心安全に看板を撤去したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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看板の撤去はどこに依頼すればいい?

看板の撤去工事を依頼できる業者は「解体業者」と「看板屋」の2つがあります。ここでは、それぞれの違いについて解説します。

1. 解体業者

解体工事を専門に行っている解体業者は、家屋やビルなどの建物を解体しているため豊富な経験があり、看板もスムーズに撤去してくれるでしょう。とくに基礎部分を撤去したり、店舗などの建物解体を同時に行ったりする場合は、解体業者がおすすめです。ただし小規模工事しか請け負っていない業者だと、基礎の撤去や高所作業などの大掛かりな工事は手がけられないケースがあります。とはいえ事前に対応可能か確認すれば問題ありませんので、地域に密着した解体業者に相談してみると良いでしょう。

2. 看板屋

看板のみの撤去なら看板屋に依頼できます。設置したときの業者が分かれば、連絡を入れてみるのもおすすめです。ただし看板屋が少ない地域で探すのが難しい場合は、最初から解体業者を頼った方がスムーズですので、状況に応じて最適な依頼先を選択しましょう。

看板の種類と撤去費用の相場

ここからは、看板の種類と種類ごとの撤去費用の相場をそれぞれ紹介します。看板は主に11種類に分けられます。相場は種類や素材、設置条件などによって変わりますので参考目安としてご覧ください。

種類撤去費用相場
ウィンドウステッカー数千円〜2万円
文字看板1万円〜2万円
スタンド看板1万円〜2万円
袖看板2万円〜3万円
内照式看板2万円〜3万円
野立て看板2万円~3万円
懸垂幕・横断幕2万円~3万円
壁面看板3万円
テント看板2万円~5万円
欄間看板3万円〜5万円
屋上看板や広告塔10万円〜20万円

上記は撤去そのものにかかる費用です。基礎部分の撤去や産業廃棄物の処分費用は、別途必要になります。詳しい費用を知りたい方は、業者に見積もりを依頼しましょう。

袖看板

ビルでよく見かけるタイプの看板で、外壁に対して垂直に取り付けて、各階に入居している事務所や店舗などの名称を表示しています。突き出し看板とも呼ばれています。小さなスペースでも設置可能なため、狭い場所や密集している都市部でよく使われていて、目的場所を歩行者が見つけやすいメリットがあります。撤去にかかる費用は比較的安めです。

壁面看板

ビルや大型施設などの大きな建物の外壁に直接取り付ける看板で、存在感があるので遠くからでも目に留まりやすく、歩行者だけでなく、電車の乗客など多くの人にアピールできます。処分費を含めると8万円以上になる可能性があります。また設置が高所だったり、作業が難しい場所だったりする場合は、撤去費用はより高くなるでしょう。

スタンド看板

レストランやコンビニなどの店舗の前に置いてあるスタンドタイプの看板で、移動可能な自立式になっています。メニューや案内図、営業時間などを表示して入店を促したり、商品やサービスを広告したりする目的があります。電飾入りで点滅するタイプから、イーゼル型のチョークで書ける黒板タイプ、金属タイプまでさまざまな種類があります。自分で撤去できるケースもありますので、費用を抑えるならゴミ回収で処分可能か確認すると良いでしょう。

内照式看板

LED照明や蛍光灯を内蔵しているタイプの看板です。夜間でも目立つので、居酒屋やコンビニ、スーパーなどの深夜営業する店舗でよく利用されています。アクリル素材になるので撤去費用は安めですが、内部の電飾の量や再利用するかによって費用が変わります。

野立て看板

道路端や田畑などに設置される看板で、車や電車などの移動中によく見かけるタイプです。左右の支柱が平板を掲げている構造が多く、ホームセンターや病院などがよく利用しています。施設や店舗の名称、目的地までの距離を表示して、広告と誘導の両方の役割を担っています。素材はプラスチックから金属、木材などさまざまあり、基礎部分も撤去・処分する場合は10万円以上になるでしょう。

テント看板

喫茶店や洋菓子店、ラーメン屋などの個人飲食店でよく見かける看板です。お店の入り口に設置されていて、店名を表記しているケースが多く、雨よけや日よけの役割もあります。骨組みの劣化が進んでいる場合は、崩落の危険があるため早めに撤去を検討しましょう。処分費を含めると10万円程度になる可能性があります。

欄間看板

店舗の正面入り口の真上に設置する看板で、お店の顔になります。別名ファサードサインとも呼ばれています。内蔵照明で光らせたり、外部からスポットライトなどを当てて照らしたりして、来店者や歩行者の目に留まりやすくしています。

文字看板

文字を立体的に表示するタイプの看板で、カルプ切文字、ステンレス切文字看板とも言われています。省スペースで設置できるメリットがあり、素材はウレタン樹脂やステンレス、ブロンズ、真鍮などさまざまあるので、お店の雰囲気に合わせて選べます。大きいものではないため、撤去費用は比較的抑えられるでしょう。

ウィンドウステッカー

店舗の窓やガラス扉に、店名・ロゴ・営業時間・メニューなどを印刷したステッカーを貼り付けて、看板として活用するタイプです。簡単に設置できて、季節によって変えられるメリットがあります。撤去する際は自分で剥がせますが、シール跡を残さずきれいに剥がす場合は業者に依頼した方が良いでしょう。剥がす面積が広いほど費用が上がります。

屋上看板や広告塔

ビルの屋上に設置するタイプの看板で、遠くからでも見えやすいメリットがあります。撤去の際は高所作業になるため、スキルをもった人員が必要です。立地条件によって、夜間しか作業ができない、ガードマンの配備が欠かせないなどの場合は、さらに費用が高騰する可能性があります。

懸垂幕・横断幕

デパートの屋上などの高い位置から垂らすタイプの看板で、垂れ幕とも言います。ポリエステルや塩化ビニール製が多いです。サイズが大きいので運搬費が必要になりますが、設置も撤去も比較的簡単にできるため、撤去費用も安めでしょう。

看板の撤去費用が高くなるケース

看板の撤去費用が高くなるのは、どんなケースなのでしょうか。主に5つのケースがありますので、予想外の費用で慌てないためにもそれぞれチェックしておきましょう。

看板の構造が特殊な場合

看板の構造が特殊な場合は、撤去に手間と時間がかかるため、費用が高くなる可能性があります。例えば、支柱の数が多かったり、地盤が弱い設置場所で基礎が深く埋められていたりなどが当てはまります。

大きいサイズの看板を撤去する場合

看板の高さが5m以上の大きいサイズなどの場合、通常よりも大掛かりな工事になるため、費用が高くなるでしょう。適切に撤去するためには、業者にしっかりと現地調査をしてもらうことが大切です。業者によっては大きすぎて対応できないケースがあるので、あらかじめ確認が必要です。

足場を組まなければいけない場合

看板の設置場所が高所だったり、人通りが多かったりする場合は、作業員や歩行者の安全を確保しなければならないため、足場を組む必要があります。足場の設置には手間がかかるので費用がかさみます。費用は設置範囲によって変わりますが、安全に作業するためには必要なコストになるでしょう。

特殊な車を使う必要がある場合

ビルの屋上や外壁などの高所に設置された看板を撤去する場合、高所作業車が必要になります。リース代が発生する上、作業車を扱えるスキルをもっていて高所作業ができる人員を確保しなければならないので、費用が上がる傾向にあります。

基礎の撤去が必要な場合

看板の基礎部分を撤去する場合、重機を使用する大掛かりな工事になるので費用が高くなるでしょう。地中の状態は地面を掘ってみないと正確には分からないため、追加作業が必要になれば、その分費用がかかるでしょう。追加費用が発生する可能性を想定しておき、作業が追加になる場合は事前に連絡してもらうよう業者に伝えておくことが大切です。

看板の撤去費用を抑えるポイント

ここからは、看板の撤去にかかる費用を抑えるポイントについて解説します。あらかじめ把握しておき、実践できるようにしましょう。

複数の業者に見積もりをもらう

撤去にかかる費用は、種類や素材、設置条件、業者によって変わります。そのため2~3社以上の複数の業者から見積もりをもらうと、作業内容と価格を比較して適正かどうかを判断できるので、費用を抑えられるでしょう。

事前に図面や資料を業者に見せる

看板の図面・資料を業者にあらかじめ見せておくと、業者側は詳しい設置状況が分かって正確な金額を算出できるので、最終的に費用が高騰しなくて済むでしょう。看板を設置した際は、撤去のときのために図面・資料を保管しておくことが大切です。

看板の撤去を依頼する際の注意点

看板の撤去を依頼する際の注意点が4つあります。トラブルなくスムーズに撤去するために理解しておきましょう。

必ず仕上げ状況を確認する

業者によっては、撤去後の壁面を汚れたままにしたり、地面を整地していなかったり、基礎撤去後の穴を放置したりなどの不十分な仕上げで作業を完了するケースがあります。きちんとした業者であれば最後まで丁寧に対応してもらえるはずですが、施主としても工事のあとは必ず仕上げの状況を確認するようにしましょう。

撤去した看板や土台を不法投棄する悪徳業者もいる

工事で発生した産業廃棄物は、建設リサイクル法に基づき、適正に処分しなければいけません。しかし業者の中には、撤去した看板や土台を不法投棄する悪徳業者がいるので注意が必要です。不法投棄されないよう、きちんと処分してくれる業者を選びましょう。

追加費用が発生するケースもある

とくに基礎部分の撤去を含む工事の場合、現地調査だけでは地中の状態を判断するのが難しく、途中で追加作業が必要になる可能性があります。万が一に備えて、追加費用が発生するケースがあるとあらかじめ理解しておくことが大切です。

見積もり額が極端に安い業者は選ばないようにする

他社と比較して見積もり額が極端に安い業者は、手抜き工事を行ったり、不法投棄で廃棄物の処分費を抑えていたりする可能性があります。また安い金額を提示しておき、あとから追加費用を不当に請求する場合もあるため、注意が必要です。トラブルに巻き込まれないよう、業者を選ぶ際は価格だけを基準にせず、信頼できる業者か見極めることが重要です。

まとめ

看板撤去の依頼先は、解体業者か看板屋になります。看板のみの撤去なら看板屋でも対応可能ですが、基礎部分の撤去や建物解体と同時に行う場合は解体業者がおすすめです。解体工事の経験が豊富なので、看板もスムーズに撤去してくれるでしょう。撤去費用は、種類や素材、設置条件、依頼する業者などによって変わります。費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりをもらって比較する、事前に図面や資料を見せて正確な見積もりを提示してもらうのがポイントになります。状況によっては、追加費用が発生する可能性があると理解しておくことが大切です。納得できる適正価格で安心安全に看板を撤去しましょう。

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Writer この記事を書いた人

菊池 哲也 株式会社ACTIVEの代表取締役

岡山県生まれ、岡山在住。解体工事は年間300件以上、アスベスト調査除去も行う解体工事のプロフェッショナルです。創業から30年以上培ってきた豊富な知識と経験で、迅速かつ安心安全でクオリティの高い施工を行っています。岡山で解体工事のことならお気軽にご相談ください。

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